ハチミツよりも抗菌・抗炎症作用がある
「ふつうのハチミツにも抗菌作用はあるが、その働きは過酸化水素によるもの。マヌカハニーに特異的に含まれるMGOのほうが、より抗菌作用が期待できる。また、マヌカハニーには抗炎症作用も報告されている」(加藤教授)。さらに、ふつうのハチミツと比べてビタミンB群なども多く、ニュージーランドでは疲労対策にも使われる。
マヌカハニーの3大効果は
マヌカハニーは保湿効果が高いことから、スキンケアにも使える。また、切り傷ややけどのケアに用いられることもあるようだ。
マヌカハニーの3大効果は次のとおり。
※1歳未満に食べさせるのはNG! ほかのハチミツ同様、マヌカハニーも、1歳未満の乳幼児には与えないこと。
【1】カゼ予防に効く
「MGOには、カゼやインフルエンザのウイルス増殖を抑える力があり、カゼ予防の効果が期待できる」(加藤教授)。また、のどの痛みを緩和する働きがあり、カゼの治りもサポートしてくれる。

のどの痛みには、コップ1杯にティースプーン1杯弱のマヌカハニーを溶いた「マヌカハニーウォーター」を飲もう。
【2】むし歯・歯周病の予防口内炎ケア
むし歯菌や歯周病菌などの増殖を抑える。「朝の歯磨き後にマヌカハニーウォーターで口をすすぐといい」(佐々木さん)。口内炎にはマヌカハニーを直接塗れば、治りが早くなる。
【3】保湿作用で乾燥肌対策に
「マヌカハニーは保湿効果が高く、スキンケアにも使える」(佐々木さん)。顔や手の乾燥が気になるときは、ホホバオイルやアルガンオイルなど植物性オイルに加えて、パックすれば、しっとり潤う。唇の皮むけにはひと塗りでツルツルに。
次回は、マヌカハニーのレシピを紹介します。
こちらへどうぞ ⇒ マヌカハニーのカゼ予防レシピ 1日1回大さじ1杯
生活の木 カルチャー事業部 ゼネラルマネージャー

兵庫県立大学 環境人間学部 教授、先端食科学研究センターセンター長

取材・文/海老根祐子 写真/鈴木正美