夜の1分 日中に下垂した腸を伸ばし、寝る前にリセット
座り姿勢によって、一日の終わりには腸が下垂した状態に。「寝る前に腸を伸ばすと、下垂した腸が元の位置にリセットされる。腸が圧迫から解放されると、便も腸の中を自由に通過しやすくなり、便秘が解消しやすくなる」(後藤院長)。
「猫が伸びをしたポーズ」は、「尾てい骨を上向きにすると、腸がさらに伸びる」と森さん。「スフィンクスのポーズ」では、呼吸とともにお腹がバウンドするのを感じ取るのがコツ。腸が柔らかくほぐれると眠りも深くなり、翌朝の目覚めもすっきり。
猫が伸びをしたポーズ(30秒)
お腹を伸ばして腸をほぐす。疲れもほぐれる
「猫のようにお腹をうーんと伸ばすと、縮こまった腸が伸びる」と森さん。尾てい骨を上に向けるようにすると、腸がさらに伸びる。体の動きとともに腸が伸びる感覚を感じ取って。
【1】猫のように四つばいに
両手と両ひざを床につき、四つばい姿勢になる。左右のひざは腰幅より少し広めに開ける。顔は床に向ける。
【2】猫が伸びをするように腸を伸ばす
胸と脇、両肩を伸ばす。ひざの真上に脚の付け根が来るようにし、お腹を伸ばす。尾てい骨を天井方向に向ける。
スフィンクスのポーズ(30秒)
お腹からみぞおちを伸ばして、腸を刺激する
スフィンクスのような姿勢で下腹からみぞおちを伸ばし、呼吸を繰り返すことによって「お腹がバウンドし、腸の動きが良くなる」(森さん)。あごを上げると腰を傷めやすいので注意。
NG あごが上がっている

NG ひじが肩から真っすぐ下に伸びていない

あごを上げると腰が反りやすく、腰を傷めやすい。ひじを肩の位置より後ろ側にすると首をすくめたような姿勢になってしまい、肝心のお腹部分が伸びないので注意して。
後藤利夫
新宿大腸クリニック(東京都渋谷区)院長
新宿大腸クリニック(東京都渋谷区)院長

森 和世
ボディクエスト ヨガ&エクササイズディレクター
ボディクエスト ヨガ&エクササイズディレクター

取材・文/柳本 操 写真/稲垣純也 モデル/津山祐子