親指と人さし指の間にある「合谷(ごうこく)」を押すだけで血液循環が活発になることを前回、日本歯科大学病院の渡辺尚彦教授に教えていただきました。今回は「合谷」の基本押し方やアレンジ法など、効かせていくコツを紹介します。
・セルフツボ押し入門 「合谷」を押して血流を活発に
・体の痛みを和らげるツボ押し すきま時間や就寝前のケア ←今回はココ
痛気持ちいい強さで「血巡りツボ」を押し続ける
前回の記事で紹介した「合谷」を見つけたら、基本の押し方を試してみよう。
■血巡りツボ「合谷」の基本の押し方
合谷の位置を確かめたら、親指と人さし指でツボ部分を挟み込み、「痛気持ちいい」と感じる程度の強さでギューッと押し続ける。それが難しければ、押したり小刻みにもんだりを繰り返す「押しもみ」でもOK。
■こんなときは押さないで!
□妊娠中
□入浴中
□入浴直後
□食後すぐ
「妊娠中に合谷を押すと、子宮収縮を促進する場合があるので避ける。入浴中や入浴直後、食後も血圧を低下させ、ふらつく可能性があるので控えたい」と渡辺教授。
※先天性心疾患や不整脈など心臓に持病がある人、過去に虚血性心疾患や脳卒中を起こしたことのある人や治療中の人、高血圧を治療中の人、低血圧の人、痛みに弱い人は下記で紹介する「トントンたたき」を行うこと。
□入浴中
□入浴直後
□食後すぐ
「妊娠中に合谷を押すと、子宮収縮を促進する場合があるので避ける。入浴中や入浴直後、食後も血圧を低下させ、ふらつく可能性があるので控えたい」と渡辺教授。
※先天性心疾患や不整脈など心臓に持病がある人、過去に虚血性心疾患や脳卒中を起こしたことのある人や治療中の人、高血圧を治療中の人、低血圧の人、痛みに弱い人は下記で紹介する「トントンたたき」を行うこと。
効果を得るポイントは、自分が「ここ!」と感じるポイントを押し続けること。「ひどい肩こりに悩んでいる人は、最初は強い痛みを感じることがあるかもしれないが、肩こりが改善すると徐々に痛気持ちいいと感じてくるはずです」(渡辺教授)。それでも痛すぎると感じたり、基本の押し方で親指が痛くなるようなら、残りの指4本を使ったり、トントンとたたいたりする方法でもいい。
親指以外の指を使う【4本押し】
たたくだけでも効く【トントンたたき】