ディンクスの浩美(45歳)、シングルの志穂(40歳)、ワーママの蓉子(48歳)――3人のARIAの軌跡と日常、そしてこれから。ドラマ化された『校閲ガール』シリーズや『帝国の女』など、鋭敏でリアルな働く女性描写に定評がある、作家・宮木あや子さんの書き下ろし連載小説。

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- 連載小説「3人のARIA」/ヨウコ 第3回
- 2019.04.22 ヨウコ 娘の成人式まであと4年 あの夢をもう一度
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- 連載小説「3人のARIA」/シホ 第3回
- 2019.04.15 シホ 40歳「あと3カ月で正社員辞めます」
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- 連載小説「3人のARIA」/ヒロミ 第3回
- 2019.04.08 ヒロミ 「あなたは何が幸せか」不妊治療を辞めたあの日
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- 連載小説「3人のARIA」/ヨウコ 第2回
- 2019.04.01 子供ができた、と上司に伝えたとき、非常にナチュラルに退職手続きの説明をされた。外資系企業といっても当時の日本支社の社長は日本人で、社員もほぼ日本人で、私が就職したのと同じころに頭角を現してきた外資コ...
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- 連載小説「3人のARIA」/シホ 第2回
- 2019.03.25 学生時代は恋愛も楽しかった。しかしなまじ学生時代に同年代の男と同棲をしてしまったがために、結婚への夢は、通販で服を買ったときに間に挟まってるカシャカシャいう紙並みに薄れた。
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- 連載小説「3人のARIA」/ヒロミ 第2回
- 2019.03.18 別れた恋人とは十二年付き合っていた。当然結婚するものだと思っていた。しかし私は三十一歳で振られた。抜け殻のようになった私の代わりに、友人たちが怒ってくれたが、一年以上引きずった。
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- 連載小説「3人のARIA」/ヨウコ 第1回
- 2019.03.04 私が学生だったころはまだ「クリスマスケーキ」とかいう言葉が年寄りたちのあいだで当たり前に使われており、二十九での結婚、三十二歳での出産は実家の長野では遅いほうだった。
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- 連載小説「3人のARIA」/シホ 第1回
- 2019.02.25 去年より若干薄くなった年賀状の束を一枚一枚めくっていく。十年前は子どもの写真が多かった。生まれてから五年くらいは彼女たちの子どもの成長を、当時は自分がそれに類似する年賀状を出せない焦燥感を抱きつつ見...
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- 連載小説「3人のARIA」/ヒロミ 第1回
- 2019.02.18 夫の作る料理はどれも美味しい。配偶者の作る料理を美味しいと感じられる生活はとても幸せで、モエ(犬)も毎日毎秒可愛くて、幸せは思いやりと努力で作り上げていくものだと改めて実感する。夫婦とは不思議なもの...