英国で労働者として生きながら、学び続けた
―― そういう実感の伴う知性は、文子とブレイディさんの書き手としての共通点だと思います。ブレイディさんは著書の中で「地べた」という言葉をよく使います。頭や机上ではなく、実際に人とぶつかることで本当の深い理解が生まれる。文子の、書物や師に学ばずとも、肉体で自分の思想を体得していったところと通じる点があります。
ブレイディ 私は英国で働いて、生活するというごく普通のことをしてきました。英国でアジア人の労働者として生きながら、その実感から学びを続けてきました。大学の先生に学んだんじゃない。だから、机で考えている人とは違うものを書いていきたいという気持ちは、ありますね。
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取材・文/平山ゆりの 構成/市川礼子(日経xwoman ARIA) 写真/Shu Tomioka(ブレイディさん)
ブレイディみかこ
