『私のための芸能野史』(小沢昭一著/新潮文庫)。新劇俳優の小沢昭一が、1970年代、日本の高度成長の中で消えつつあった放浪芸を求め、取材するフィールドノート。著者は、食うためにやらざるを得ないクロウトの芸人に憧れ、漫才、女相撲、浪花節などの芸人を歴訪しながら、彼らから差別され、あざ笑われる自分を感じるのだった