「プレゼントよりお金を」と言われて
佐藤 実は、これまで現金にあまり興味のなかった息子が、昨年末、クリスマスと1月の誕生日プレゼントの分をお金で欲しいと相談してきて驚きました。これまで毎年、僕の両親や悦子の父が息子にプレゼントを贈ってくれていたのです。
よく聞いてみると、息子が収集している仮面ライダーのフィギュアをアマゾンやビックカメラで買うと、公式サイトより安い時があるらしい。
仲間と情報交換をするにつけ、定価で買ってもらったものを贈られるより、現金でもらって自分で工夫して安く買い、余ったお金を他のフィギュア購入に充てたらいいんじゃないかと思い付いたようです。祖父母たちの了承を得たうえで、息子本人に「年間予算計画」を立てさせました。
他の親族からのお年玉を含めるとそれなりの額になります。「一気に使わない、新作フィギュアの発売予定日に資金が底を突いていないように工夫する、次のクリスマスまで楽しく過ごせるように、月々いくら使う額を考える」。そんな予算計画を悦子指導の下で楽しそうに完成させていました。
―― そして中学生になったら、いよいよお小遣い制が始まる。
佐藤 きっと喜びますね(笑)。
取材・文/日経マネー編集部 写真/三木匡宏
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