「白髪ができてからきれいになるのは、白髪をカバーするために、マメに美容院に出向き、定期的に髪をメンテナンスするからです。職場で社会で視線を浴びるARIA世代だからこそ、白髪が気になり始めた今、『この先、どんな髪形にしていきたいのか』、さらに言えば『どんな女性に見られたいのか』を決めたほうがいい。その作業をするかしないかで、いつまでも輝き続けられるか、老け込んでいくか、10年先の自分が変わると言っても過言ではないと思います」
白髪と一言で言っても、生えている量も場所も人それぞれ。白髪ができると多くの人は染める方法を選ぶ。染める方法は主に、「サロン(美容院)でのカラーリング」と「ホームカラー」の二択だ。佐藤さんが勧めるのは……
ARIA世代こそサロンで染めるが正解 その理由
「サロンでのカラーリングです。顔周りの白髪や部分的な白髪が気になる人の多くは、自分では見えないところにも白髪が生えていることが多い。それをムラなく自宅で染めるのは限界があります。やはり、そこはプロの技術が必要なんです」
さらに、佐藤さんがサロン染めを勧める大きな理由は、薬剤(染毛剤)の違いと、薬剤を選定する技術の違い。
「例えば、生えたばかりの健康な根元部分の髪は薬剤が浸透しにくく染まりにくいのですが、中間~毛先部分の髪は、既に染めていたり、日々のダメージを受けていたりして染まりやすい。美容院では、髪の根元と毛先で同じ薬剤を使うことは絶対にありません。仕上がりが同じトーンで染まるように、薬剤を調整して使い分けています。
それに対して、一般的なホームカラー用のカラーリング薬剤は、一度もカラーリングやパーマをしたことがないような健康な髪でもしっかり染まるように、強い薬剤を使用しているものもあります。それをダメージのある毛先にまでもみ込んだら……私はいつも『強い薬剤で一度ホームカラーをしたら全治2年』と表現していますが、それくらい髪にダメージがある薬剤もあるのです」