全体染めとリタッチの組み合わせでスケジュールを組む

 とはいえ、サロンで白髪を染めてもすぐに白い毛が伸びてくる。根元や生え際が気になって仕方がない――それは、白髪が気になり始めたARIA世代の共通の悩みだ。それに、サロンで全体を染めるのは、時間もお金もかかる。この先、蓄積されるダメージだって気になる。

 佐藤さんが考える、財布にも頭皮にもやさしい白髪染めのスケジュールは、「3~4カ月ごとに美容院で全体染めをして、合間は根元や生え際だけリタッチする」というもの。「リタッチとは、伸びてきた部分だけを染めること。根元だけを染めるので全体を染めるより時短。ダメージも抑えることができる。全体染めをしてもらっている美容院でリタッチをすれば、既に染めた部分と上手になじませてくれるので、ムラになることもありません」

【サロンで白髪を染める コツ】
◆染めるスケジュールを工夫する
3~4カ月に一回  全体染め
合間に気になったら 根元だけリタッチ

 では、具体的にどう染めていくか。佐藤さんが、白髪が気になり始めた人におすすめしたいのが「白髪を隠すのではなく、ぼかすこと」

黒く染めない 明るい色で「ぼかす」のがおすすめ

 「おすすめは、髪全体を地毛よりやや明るくすることです。白髪を黒く染めて『隠す』のではなく、白髪以外の髪を明るくして白髪を『ぼかす』。真っ黒な髪の中に白髪が生えていると目立ちますが、明るめのブラウンの髪の中に白髪があると、目立ちにくい。明るく染めていれば白髪が伸びてきても気になりにくく、染める間隔も延ばすことができます。

明るめのブラウンより、黒のほうが白とのコントラストが強く目立ちやすい
明るめのブラウンより、黒のほうが白とのコントラストが強く目立ちやすい