人生には思いもよらぬことが起きるもの。肩の力を抜いて柔軟に「私の生き方」を見つけていこう――。先輩たちが半生を振り返って贈る、珠玉のメッセージ。日経WOMANの看板リレー連載を、日経ARIA読者にお届けします。ヘアメイクアップアーティストの藤原美智子さんは40代で日々のストレッチと朝型生活を取り入れ、50歳になってからランニングをはじめて結婚もしました。そろそろ人生を楽しんでもいい頃かも、と思ったのだそうです。
(1)雑誌記事を見てヘアメイクの道へ
(2)34歳、責任ある人生のため起業
(3)いくつになっても変化を恐れない ←今回はココ
この記事の前に読みたい
⇒妹たちへ 藤原美智子 34歳、責任ある人生のため起業
ヘアメイクアップアーティスト、ライフスタイルデザイナー

いくつになっても、変化を恐れない柔軟さを持ち続けたい。そのためには、「体も心も固めない」ことが、大人になるほど必要──。私はそのことを、日課のストレッチで体をほぐしていくなかで感じました。そして、46歳で朝型生活に変え、「太陽とともに起きて寝る」生活が目標になると、時間の使い方も暮らしも無駄なく、シンプルになっていきました。今も朝は5時に起き、夜は22時までに就寝する生活です。
40代からのストレッチで体が柔らかく
ストレッチを始めて3年ほどたった頃、女性誌で「体験したいことに挑戦する」というテーマの連載をすることになりました。1回目は、子供の頃に憧れていたバレエに挑戦することに。すると、先生が「体が柔らかいですね」と褒めてくださったんです。私のやる気を引き出すためだったと思いますが、ストレッチを続けたおかげで、硬かった体が、お世辞でも柔らかいと言ってもらえるくらいになっていることがうれしかった。「いくつになっても自分は変えられる」ことを、改めて実感した瞬間でした。
体と向き合ってきた私が、50歳ではまったのがランニングです。きっかけは、「ランニング初心者が、8カ月でニューヨークシティハーフマラソンに出場するまでを本にする」という企画。引き受けたのはいいけれど、ストレッチしかしていなかった私は、トレーニング初日に30mも走れなかった! とにかく完走できるように頑張るしかないと、必死で練習するうちに、走れる距離が少しずつ延び、走ることが気持ち良くなっていきました。そして無事、ハーフマラソンを完走!