人生には思いもよらぬことが起きるもの。肩の力を抜いて柔軟に「私の生き方」を見つけていこう――。先輩たちが半生を振り返って贈る、珠玉のメッセージ。日経WOMANの看板リレー連載を、日経ARIA読者にお届けします。音楽、演技、バラエティーと多才に活動を続けるタレントのYOUさんの第3回です。仕事も生活も「やりすぎたり、足りなさすぎたり」というYOUさん。人生のいろいろな局面もコントだと思えば楽しく乗り切れるといいます。
(1)普通の「お嬢」がサブカルに衝撃
(2)恐怖体験を抜けて得た仕事の楽しさ
(3)仕事も子育ても、コントと思えばOK ←今回はココ

ひと言で言うと、すべてをイベント感覚で過ごすのが性に合ってるというか。自分の中では調子いいと言いますか。要するに、しっかりしようとしたり、下手がうまくやろうとしたりしても何も生まれないというか。そんな感覚はすごく強いのです。
お仕事でも、そりゃあ、類いまれな方々とご一緒するわけですから、憧れちゃうことも多々、できたらそんなふうに話してみたいな、などと思うことだってあるわけですが、できるわけじゃないわけで。だから、諦めると言うと、言い方として卑怯(ひきょう)というか、だらしないというか……だから、それじゃあ! できるだけお邪魔にならない居方を探す、と言いますか。わははは。そんなふうに一聴不真面目かと思われるかもしれないようなことを、自分なりには真面目に考えてみたりもしているのではないかと、思われるのです。ていうか、そんなふうなのが楽しいですー。
家でも、親とか、いやいや無理無理、みたいなの、あるじゃないですか。もうさすがにちょっと慣れましたけど、小さい頃とか。バギーとか乗せて、歩いてる感じも。実際突き詰めると、とんでもなくぎこちないわけです。そんなことしてる自分をどっかから見て、恥ずかしい、みたいな。お前みたいな中途半端が子ども連れてるよ! きゃー! みたいな。いや、誰も見てないんですけど。ははは。
で、それをもう、コント仕立てでやるといいますか。あくまで脳内でやってるだけなんですけど。はははは。コントだったら急に恥ずかしくない、みたいな。公園で知らないお母さんと話してても、たまに吹き出しそうになったりしてて。あたし何やってんだろう、みたいな。コーラ、飲ませても飲ませなくても、どっちでもよくね? とかいう話題も、「そうですよねー。なんかねー、虫歯とかもねー、心配だしー」って、柳原可奈子ちゃんみたいな口調で言うと。わははは。もうたまらなくなったりしながら。コントだから楽しい、みたいな。