母、娘…身近な人が「自分軸」作りに一役
吉田 実は今日、会場の受付に私の母がいました。私の人生のお手本は、母なんですね。母は弱そうに見えて、自分軸をしっかり持っていて、それを私が引き継いでいる気がします。
というのも、私はもともと数学が好きではなかったのですが、母から「何でもいいから資格を取りなさい」と言われて商業高校に入り、簿記だけは取りました。それが今、私の仕事でとっても生きています。
人生で「どうして今これをしなきゃいけないんだろう」と思っても、それが自分の5年後、10年後の成長の糧になると思っています。今、つらいとか思っていることでも、実直にやることで伸びるんじゃないかなって。自分の限界を自分で決めないでいたい、というのが自分軸ですね。

水嶋 私も実は今日、21歳の娘が会場に来ております。先ほど離婚の話をしましたが、娘と息子にはつらい思いをさせました。でも、子どもに背中を見せられるのは親だけだと思っています。
私もつらいとき、苦しいとき、たくさんありましたが、そのおかげで今、いろいろなことを前向きに捉えられて、自信につながっています。
だから皆さんも、どんなにつらいことがあっても、その状況を楽しむか、いかに今後に生かすかを考えて、いろんな人に意見を聞いて、いろんな人のまねをして、なりたい自分を見つけていただけたら、うれしいです。
余語 私はブランディングコンサルタントという仕事をしていますが、ブランドというのは特別なものではなく、皆さん一人ひとりの中にあると思います。
だから人生を50年生きたら、50年分の経験や学び、それから感情が動いた瞬間すべて、自分自身のブランディングです。今は、そのブランドをSNSで広く発信できる時代です。ぜひ、名古屋にとどまらず、どんどん外に発信していただけたらと思います。
本日のトークセッションはここまでです。ご静聴ありがとうございました。
トークセッションの後は来場者同士のネットワーキング、さらに協賛企業提供のプレゼント贈呈、そして集合写真で終了しました。
来場者からは後日、「なかなか名古屋ににない異色のステキな会で、とっても刺激になりました!」「人生の先輩の体験談など貴重なお話しが聞けて、勉強になりました」といった感想が寄せられました。
名古屋WOMANテラス会は、次回11月27日(水)、昼の部、夜の部2回に分けて開催する予定です。中部エリアの読者は一度のぞいてみてはいかがでしょうか。




取材・文/内田久貴(日経ARIA編集部) 写真/森田直希