蓋を開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、きょうはどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は、母と二人暮らしの未来をむなしく感じている女性に対して、心理カウンセラーの下園壮太さんが回答してくれます。


回答者:下園壮太さん(心理カウンセラー、メンタルレスキュー協会理事長)
「やり残した感」は、エネルギーが出てきた証拠
僕のところへカウンセリングにいらっしゃるのは、若菜さんの親御さんぐらいの年代の方が結構多いんです。
親世代の気持ちもまた難しいところで、自分が弱っていくほど誰かに頼りたい。その一方で、子どもの幸せを邪魔したくない、とも強く思っています。もちろん、介護が必要な状況になったときには事情は変わってくるけれど、「自分が元気なうちは、子どもに夢を捨てさせるぐらいなら一人で生きたほうがいい」という親が圧倒的に多いです。中にはそうではない方もいますが。
若菜さんの文面を見た印象では、お母さんはきっと「若菜さんに幸せになってほしい」と思っているのだと僕は思います。
カウンセラーとして、若菜さんの言葉を一通り読んで、最初にパンとひらめいたのは、「今までは、エネルギーがなかったんだろうな」ということ。ご両親の離婚、お仕事の状況などいろいろあって、若菜さんはすごく頑張ってきたんですね。それが一段落して、少しエネルギーが出てきた。だから「このままでいいのかな。何かやり残した感じがする」という気持ちが湧いてきているのです。これは大きなチャンスです。