ふたを開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、今日はどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は、兄夫婦から距離を置かれていると悩む女性に対して、心理カウンセラーの下園壮太さんが回答してくれます。

回答者:下園壮太さん(心理カウンセラー、メンタルレスキュー協会理事長)
期待が強すぎると、ギャップでつらくなる
こぐま座さんの「二人しかいないきょうだいなのに、もっと仲良くしたほうがいいのでは」という言葉。今回のお悩みのポイントは、ここにあると思います。
友達の中には、もっときょうだい仲がいい人がいるのに。年老いてきた両親にも仲のいいきょうだいの様子を見せたいのに――。ふわっとした理想像が、こぐま座さんにはあるのですね。
でも、僕は、現在のトラブルはさほど大きなものではないと思うんです。確かに、ちょっとアドバイスをしたことが裏目になってしまい立腹させてしまった。向こうが距離を置こうとしている、という事実はありますが、「いや、大丈夫」と僕は思うのです。
こぐま座さんは、今、苦しんでます。人が苦しむときは、「期待との比較」で苦しむことが多い。きょうだい仲のいい人という「理想」があり、自分たちもそうなれるのではという「期待」がある。ところが、現実は相手から距離を置かれてしまったわけで、その事実から見れば、期待が裏切られた形になっています。
しかし、そもそも「隣の芝生は青い」という言葉があるように、私たちは断片的な情報をもとに理想像を描きがち。きょうだい仲が良さそうな人たちだって、実はいろいろ揉めているかもしれません。