守る? 攻める? 今すぐ見直す、私の資産
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今ある安全資産は、ジリ貧に?
【ARIA編集部員の独白】 ある日、気づいた。将来を支えてくれる(はずの)なけなしの今ある「資産」がほぼ全部「寝ている」ことに。
まとまったお金と言えば、銀行の定期預金。元本割れはないものの金利は0.01%。一方で昨年、物価は0.5%上がったらしい。これはつまり目減りしているということだ。そして、満期までに解約すれば損する貯蓄型保険……。
令和時代の人生後半戦を支えてくれるべき資産から、何となく漂ってくる昭和の香り。もしかして世の中の成長から置いていかれているのだろうか。この年齢から投資、リスク資産の運用は成功するのか。安全志向のARIA世代が資産運用を考える第一歩を、まずファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんに聞いてみた。
―― 現在、「資産」と呼べそうなものはいわゆる安全資産ばかりです。将来を考えると決してまだ十分とは思えないし、昨年は消費増税もあって、今後もし物価がさらに上がったら虎の子の安全資産もジリ貧になっていくような不安があります。40代、50代がこれから資産運用するとしたら何をどうすればいいか、そして今ある安全資産はどうしたらいいでしょうか。
山崎俊輔さん(以下、敬称略) ちょっと待った。資産運用する、しないよりも前に、40代~50代なら絶対にクリアにしておくべきことがあります。これが決着していない人が、投資とか資産運用を考えても意味はありません。
―― 絶対にクリアにしておくべきこととは?
