その「筋力不足」は危険です
外資系銀行に勤務しながら、オールジャパン ビキニフィットネス選手権大会5年連続チャンピオンの肩書を持つ安井友梨さん。『マツコの知らない世界』など数々のテレビ番組で披露した、サラブレッドのような引き締まったボディーに目を奪われた人も多いでしょう。30歳で筋トレを始めたという安井さんは、肉体だけでなく性格や人生までもが劇的に変わったといいます。
体重70kgのぽっちゃりOLだった20代
―― 30歳で筋トレを始めたきっかけはダイエットだったそうですね。
安井 はい。30歳までは万年ダイエッターであらゆるダイエットに失敗していました。当時は証券会社に勤めていて仕事のストレスが多く、飲んだ帰りに深夜にんにくラーメンを食べたり、夕食にドカ食いをしたり。体重も70㎏近くありました。コンプレックスだらけで食べることが唯一の趣味でしたね。
―― 今の姿を見ると、とても想像できませんが……。筋トレに出合ったきっかけは何でしたか。
安井 私と同じでずっと太っていた母がジムに通って20㎏やせたんです。やせてすっかりおしゃれになりました。「母ができるなら」と思って、私もジムに入ったのですが、ただ通っているだけでは全然ダメでした。
トレーナーに相談したら「目標となる人を持て」と言われて。ネットを検索していたら、偶然ビキニフィットネスの写真を見つけたんです。当時のチャンピオンは40歳の主婦の方で、「これなら私にもできるかも」と、彼女が通っていたジムを探して通い始めたのがきっかけです。
―― そこで、ビキニフィットネス大会出場を目指したんですか?
安井 トレーナーからいきなり、「優勝を目指さないなら辞めろ!」と言われました。ただやせたいだけだったんですが(笑)。でも、目標があれば痩せられると思いました。私は背は高いのですが運動神経がいいわけでもなく、メンタルも強いほうでもない。トレーナーに言われた条件は、「優勝を目指す」というブログを毎日書くこと、優勝するまで辞めないことでした。
ブログには食べたものも毎日書いていました。SNSが苦手でブログも嫌々でしたが、今も苦しいときには読み返して励みにしていますし、後に続く人の参考にもなる。やっていてよかったなと思います。