コロナ・ショックの現在、その先の未来 ~今、リーダーがすべきことは?~
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14コロナ禍で大事なのは、2つの異なる「観察」藤野英人
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17藻谷浩介 テレビが語らないコロナの話 正しい情報は?
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18緊急事態宣言の解除 その後何が起きる? 藻谷浩介
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19コロナ後のリーダーに求められる「根拠と説明」 松本大
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20松本大 コロナ後の日本は「自己肯定」から成長していく
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21若年層や女性にも迫るホームレス問題 ピークはこれから
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23京大総長・山極寿一 コロナ禍で直面「自分のホームは」
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24売り上げ98%減 訪日客観光業でどう戦う? 加藤史子
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25会社存続の危機に生き生きしている自分がいる 加藤史子
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26国立新美術館長「コロナ後の世界にこそ、アートが必要」
色鮮やかな花を敷き詰めた「フラワーボックス」の考案者としても知られるフラワーアーティストのニコライ・バーグマンさん。一方で国内外に展開するフラワーショップ、カフェ、フラワースクールなどの経営にも手腕を発揮しています。花業界が大きな打撃を受ける中、リーダーとしてこの危機をどう捉えているのか。今、感じていることを聞きました。
フラワーアーティスト、ニコライ バーグマン代表取締役
欧州の情報から変化の兆しをキャッチ
―― 本来、花き需要が高まる3月から新型コロナウイルスによる自粛が始まり、多くのイベントや式典などが中止されました。花の価格は下落し、花き業界は大きな打撃を受けています。このピンチにどう対処していますか?
ニコライ・バーグマンさん(以下、敬称略) 本当に厳しいですね。今回の新型コロナウイルスのニュースに対しては早めに対応してきました。ロサンゼルスとデンマーク、ソウルにもお店があり、もともとグローバルニュースには関心をもっていましたが、特にデンマークは変化が早かった。私はアーティストですが、経営者でもあるので、これからどうなるか、早く判断して対処しなくてはならない。すぐに運転資金を確認し、各方面と交渉を始めました。家賃もそうですが、長い付き合いのサプライヤーとは関係性が強いので、コロナの問題を一緒に乗り越えていきましょうと話し合いをしました。
―― 困難にあるとき、リーダーとして大事なことは何だと思いますか。
ニコライ 決断を早くすること。そして一番簡単でもあり、一番難しくもあるのがコミュニケーションですね。こういうときリーダーは重い決断を下さなくてはいけない。結論まで時間をかけるのは簡単ですが、それは事態を悪化させる。僕はファーストインプレッションが大事だと思っています。自分のビジネスがこれまでうまくいったのはファーストインプレッションを大切にしてきたから。その9割は正しかったと思っています。