ARIA世代 人生を懸けた大人の学び直し
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「40~50代は大人の学びが必要になってくる世代」――そう話すのは、『働く大人のための「学び」の教科書』の著書もある立教大学経営学部 中原淳教授だ。実際、ARIA世代に向けて実施したアンケートでも、「起業に向けた準備のために勉強したい」「社会人大学院に通って、MBAを取得したい」「今、通信制でマネジメントについて学んでいる」などといった声が数多く寄せられた。
学ぶことから逃げると「仕事人生を全うできない」
なぜ今、ARIA世代で「学び」欲が高まっているのか。
「それは変化の大きい年代だからです。職場では大きな仕事を任されるようになったり、指導的立場になったり、人によっては管理職になったりなど、年齢とともに働くステージが上がっていきますよね。ビジネス環境も刻々と変化し、『これまでのままでは通用しない。変わらなければ……』という焦りも出てくる。新たな知識、スキルなどをインプットしたい、マネジメントの在り方を学びたいと感じるようになるわけです」
そのうえ、昨今は「人生100年時代」といわれ、仕事人生は長期化。このまま完走、できるだろうか……。「ひと昔前までは人生は今よりも短かく、40~50代になると若いときに学んだ知識や身に付けたスキルでゴールまで走り切ることができましたが、80歳近くまで働けるようになってしまった現代では、40~50代はまだまだ人生中盤戦。学ぶこと、変化することから逃げると長い仕事人生を全うすることができなくなっているのです」
とはいえ、「学び」なら何でもいいわけではない。やり方を間違えると、大切な時間とお金の浪費や収入減になりかねない。そんな失敗をしないために、次ページからは、人生100年時代のキャリアを生き抜く「大人の学び」のスキルを中原さんに教えてもらった。
