日経ARIA読者の約4割は管理職。人材不足や膨大な業務量の中で、部下の育成、成果の出し方、上司・経営層とのコミュニケーション……と悩む人も少なくない。「理想の上司像が分からない」という声も。そこで、管理職としての「人間力」を高めた「修羅場経験」にフォーカスし、大きな組織やプロジェクトを動かしながら部下から慕われるアネゴ管理職たちを徹底取材! 部下たちの本音にも迫ります。
アネゴ管理職の凄い人間力
アネゴ管理職の凄い人間力
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絹川幸恵さん(54歳)は、2017年にみずほ証券で女性初の執行役員に就いた、まさに均等法第一世代。支店長として130人以上の従業員を率いて、低迷していた支店の士気を上げ、社内表彰受賞へ導いたこともあるアネゴ管理職だ。
絹川さんが初めて部長職に就いたのは40歳のとき。子育てとの両立のため営業の最前線から離れていたときに「もう一度、営業をやってみないか?」と常務に声を掛けられ、未経験の部署の部長に抜てき。その部長時代に絹川さんは不本意な理由で部長解任という壮絶な修羅場を経験する。「このどん底体験が、すべての原点」と絹川さんは振り返るが、修羅場経験がその後の彼女の行動にどんな影響を与えたのか。部下たちにどんな言葉をかけ、どうやって大きな組織を束ねる立場まで上ってきたのか。
チームがバラバラで成果が上がらないとき、全体方針と現場運営の間にギャップを感じたとき、何度挑んでもやりたい施策が差し戻されたとき……そんな管理職あるあるなシーンでの打開策が、絹川さんのただならぬ「人間力」エピソードに詰まっている。5ページ目ではリアルな部下も登場。部下から見た、絹川さんの修羅場の乗り越え方も必見だ。