コロナ後の新しい働き方&暮らし方
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新型コロナウィルスによる自粛要請をきっかけに、世の中はニューノーマルを模索し始めました。一部の企業では、完全内製を見直して他社を巻き込んでプロジェクト型で仕事を進めたり、テレワークへシフトするために成果型の評価制度を導入したりしています。個人レベルでは、時間のゆとりを利用して副業を始める人が増えているようです。ARIA世代にとっての副業は、収入を補完するというよりも、「自分の好きなこと、得意なことで人に喜ばれたい」「いずれ訪れるライフシフトに備えたい」というのが目的の様子。実際に副業で収入を得ている方に、副業の面白さや成功のヒントを聞きました。
【ケース1】会社だけに頼らずに好きな仕事ができるようになりたい
―― 世間がコロナ禍に巻き込まれる少し前から副業を始めたmames さん。本業のアパレルでのスキルを生かし、スキルマーケットやSNSなどを使ってファッションやメイクのコーディネートを提供しています。副業を始めたきっかけは、育休だったそうですね。
mamesさん(以下、敬称略) 社会人になって幾つかの職種を経験しましたが、アパレルがいちばん合っていると思い、以来ずっと18年間アパレル業界にいます。仕事内容は店舗運営全般。事業計画に始まり、製品やイベントの企画、ショップレイアウト、スタッフ育成、人事、デベロッパー対応まで、なんでもやります。
仕事が好きなので、一人目の子どもが生まれたときは子育てしながらなんとか働きましたが、二人目ともなると思うように働けず、しばらく育休を取ることにしました。あと数年はフルタイムでは働けないと思います。また、親に子育てのサポートを頼むために実家の近くへ引っ越したので、通勤時間が往復3時間になり、その時間がもったいないとも感じるようになりました。将来的には会社だけに頼らず、人生のどんなステージでも好きな仕事をできるようにしたくて、副業を始めました。
本業で接する「お客様の不満」を解消できるサービスを提供
―― mames さんが副業を思い立ったのは2019年。副業用のSNSやホームページを立ち上げ、ファッションコーディネーターとしてスキルマーケットのココナラに登録し、7カ月たった現在はリピーターもいるそうですね。どのようにサービス内容を決めたのでしょうか。
mames アパレルの仕事が大好きなので、副業もファッション関係で迷いはありませんでした。サービス内容は、これまで接したお客様からの不満の声がヒントになりました。よく耳にするのは、「ショップ店員のアドバイスが機械的で、取り扱いブランドの範囲内でしかお薦めしてくれない」というものです。どのブランドのショップ店員も自店の商品を売るために接客しますから、ブランド内での提案になるのは当たり前。でもお客様はそれが不満なのです。そこで私は「ブランドの枠を超え、お客様それぞれの個性に寄り添ったパーソナルコーディネートをしよう!」と思い立ちました。
mames 次に価格設定ですが、まず自分だったら幾らなら利用するかを考え、次に類似サービスの相場価格を調べました。その上で、最初は失敗やクレームの可能性も高いと思い、「お試し価格的な設定から始めて、オーダーが100件を超えたら適正と思う価格に変えよう」と決めました。
お客様ゼロからの集客にSNSは欠かせない
―― mames さんのココナラでの集客状況は、スタートから7カ月で販売実績98件、フォロワーが45人と、なかなかの滑り出しに見えます(2020年6月現在)。どのように集客していったのでしょうか?