モチベ先生の極意 部下のやる気は上司次第
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モチベーションって何? どうすれば上がるの?
モチベーションが高いほうが、同じことをやるのでも楽しみながら良い結果が出せる……という経験は、誰でもしたことがあるでしょう。また、職場などでいろいろな人と関わっているなかで、「あの人はモチベーションが高くて、何でも主体的に楽しそうにやる人だな」「あの人は何をするのも後ろ向きだな」などと感じることがあるかもしれません。
そもそもモチベーションとは何でしょうか。高い人と低い人は何が違うのでしょうか。どうすれば、自分やチームの人のモチベーションを上げることができるのでしょうか。
特集の1本目では、モチベーションやメンタルヘルス、目標達成などに関する企業研修を手がける専門家で、『究極のモチベーション──心が折れない働き方』『心を折る上司』など多数の著書のある見波利幸さんに、「モチベ先生」になるために必ず知っておきたいモチベーションの仕組み、部下との対話方法、評価面談、仕事の振り方、チームビルディング術などを聞きました。
人生にとって大切なもの、何をしているときが幸せか?
―― モチベーションという言葉の意味は何となく分かるのですが、モチベーションが高い人はずばり、何が違うのでしょうか。
見波利幸さん(以下、敬称略) モチベーションを考えるとき、まず「仕事に対しての価値を創造できているか」という土台が必要です。その「価値」とは何かというと、その人の人生にとって大切なものや、何をしているときが幸せか、ということがちゃんと分かっているということです。
例えば仲間と共に難しい仕事をやり遂げて喜びを分かち合うことに幸せを感じる、とか、仕事そのものでなくても、家族が大事で余暇を充実して過ごしているときに幸せを感じる、であってもいい。要は大切なものを得るため、あるいは守るために人は生活したり働いたりするわけで、おぼろげでもいいのですが、それが見えている人は土台ができています。
―― それはプライベートの幸せでもいいのですね。
見波 いいんです。なぜならばプライベートの幸せと仕事の幸せが連動していかないと本当のモチベーションにはなりませんから。よく仕事は仕事、幸せは自分のプライベートの中にあるというように、完全に分けて考える人がいますよね。仕事は幸せになるためのものじゃなくて、大変でつらいけれどお金を稼ぐためのものだって。でもそれは本当の意味で幸せとはいえません。なぜならば幸せは生きているすべてに関係しているからです。仕事とプライベート、複合的な相乗効果で大きくなりますから、分けて考えるのは非常にもったいないと思います。
―― 自分が何をしているときが幸せか、何に価値観を持っているかということが自分の中で揺らいでる……つまり土台がないと、なかなかモチベーションは上がらないということでしょうか。
