老けないカラダをつくる食事法
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6「本当に体にいい」食材、科学的根拠があるのはこの5つ←今回はココ
ちまたに健康情報があふれる今、健康意識が高いARIA世代ほど玉石混交の情報に振り回され、「私たちの体にいいのはいったいどの食材なの!?」と迷いがちなはず。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授で医師の津川友介さんは「健康を守るためには、『科学的根拠』に基づいた正しい食事をとることが最も確実です。どのような食事をとればがんや脳卒中などの病気になりにくくなり、長生きできるかは数多くの研究結果が示しています」と言います。
津川さんによれば、数多くの信頼できる研究によって「本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)」と考えられているのは、次ページ以降で紹介する5つの食品。さらに「すべての食品は以下の5つのグループに分けることができます。複数の研究で健康に良いということが明らかになっている食品がグループ1、健康に対して悪影響があることが複数の研究で示されているものがグループ5です」。この図に関しても、次ページ以降で津川先生に解説をしてもらいました。
最終ページでは、ARIA世代に多いオーガニック信仰(食べ物はオーガニックに限る!)、グルテンフリー信仰(グルテンフリーでもっと健康に!)、フルーツジュース万能信仰(毎日1杯のフルーツジュースで健康はバッチリ!)についても、津川さんに科学的根拠に基づいてジャッジしてもらった。
「本当に」健康にいい5つの食品とは?
―― 「この成分がいい」という情報が流れるとその商品がスーパーで売り切れる、という現象があります。忙しいARIA世代には「成分」が効率的にとれそうなサプリメントを買う人も多いです。しかし、著書では「成分よりも食品が大切」と書かれていて、目から鱗でした。
津川友介さん(以下、敬称略) 皆さんは、メディアで「○○という成分が体に良い」という情報を毎日のように目にするはずです。ところが、数カ月後には同じものが「健康に悪いことが分かった」と覆されたりもします。
このような「消費期限の短い健康情報」に一喜一憂することにはあまり意味はありませんし、特定の成分を取り上げるということは「多くの消費者の興味をひきつけるためのマーケティング的手法が介在している」ということを忘れてはいけません。