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残りの人生、ずっと染め続ける?
白髪染めでヘアサロンに行く頻度が高くなってくると、だんだん時間もお金も負担になってきます。そんなとき気になるのが「グレイヘア」。ナレーターの近藤サトさんも似合っていますよね。とはいえ、白髪を伸ばしたらどうなるのか、老けて見えるのではないか、伸びかけた白髪をどうやり過ごせばいいのか――分からないことだらけです。そこでグレイヘアの仕掛け人といわれる編集者、依田邦代さんに、「美しいグレイヘアの作り方」を聞いてみました。
―― 『グレイヘアという選択』をはじめ、数多くのグレイヘア本を作られてきましたが、ご自身が白髪染めをやめようと思ったのはいつ頃ですか?
依田邦代さん(以下、敬称略) 私自身は40代から10年以上白髪染めをしていて、だんだん白髪の量が増えて、3週間に1度染めるようになりました。一般的な白髪染めではかぶれるようになってしまったのでヘナ染めに変えたから、時間も取られる。「いいかげん嫌だな」と思ったのですが、当時は「染めない」という選択肢は自分の中にもありませんでした。でも57歳のとき、残りの人生、ずっとこうやって白髪を染めて続けていくのかと思ったら、そんなことのために時間もお金も費やすなんて!と衝撃を受けてしまったんです。
表紙に選んだ美しい女性がみんな白髪だった
―― その思いが「グレイヘア」をテーマにした本を世に出すベースになったのですね。
依田 グレイヘアの本を出版する前に、街で見つけたおしゃれなシニア女性の写真を集めた『OVER60 Street Snap』(主婦の友社)を出していたんです。シリーズ4冊をふと並べたら、自分でも意識していなかったのですが、表紙の女性がみんな白髪だった。髪は白いけど、全然おばあさんという感じがしなくてすてきでした。それで、白髪でもすてきな人がいるということは分かった。でも、白髪染めをやめたらどうなるのか、移行期間のことも分からない。私自身が途方にくれてしまい、「それが分かるような本を作ろう」と思ったんです。
―― いざ、自分もグレイヘアに移行しようと思うと、「老けて見えるのでは」「伸ばし途中はどうなるのか」といろいろ悩みそうです。