海外で暮らしたい人に人気のマレーシア
I記者 そういえば知り合いの夫婦で海外移住についてずっと調べていた人が、マレーシアに行くことに決めたみたいでした。
O記者 マレーシア! GACKTも住んでいるってテレビでやってて、毎日外食しても安いって言ってたような。アジアの日常的な外食文化、しかも安いって、憧れるなあ。私、料理は嫌いじゃないけど、日々の食事を作る義務から解放されるのはやっぱりうれしい! アジアもいいなあ。アジアなら、弁当屋じゃなくて日本語教師とか……(再び妄想)。
総編集長 いいね、いいね! ライフシフトのイメージが広がってきた! でも、どうしてマレーシアなんだろう。以前に『日経マネー』で取材したときは、不動産投資目的という話だったけど、今はまた目的が違っているのかもしれないわね。
O記者 どこかで読んだ記憶があるのは、子どもに国際的な教育が比較的安価で受けさせられる、っていう話だったような。それなら、自分が留学したいというARIA世代にもいい話があるかも? 私、調べてみますね。大人の今さら留学の記事、すごく読者の皆さんから反響が高かったですから!
総編集長 そうね! O記者、よろしく。でも、海外や2拠点ではなく、東京の都心で暮らしたいっていうARIAさんもいそうだよね。演劇や美術展などのイベントが豊富で、おいしいものが何でも食べられるし。
I記者 前に『日経おとなのOFF』で取材した定年後のご夫婦は、郊外の一軒家を売って都心の中古マンションに住み替えてましたね。車もいらないから、と手放して。
O記者 暮らしのダウンサイジング。小さな住まいのほうが掃除もラクそうでいいね。
総編集長 でも都心に移り住んで遊びを充実させると、意外とお金がかかるかもね。例えば、働くのを完全にやめるのじゃなくて、週3日とか、短時間とかで働き続けられるといいかもね。
O記者 確かに、少し仕事のギアを下げたいって思うことはありますね。
I記者 でも、40歳過ぎて働き方を変えるのって、どのくらい可能なんでしょうね。ARIA読者さんはキャリアを積んできた方が多いから、仕事のギアを下げたいと思いつつ、やりがいも求めそうですよね。やっぱり正社員で責任ある仕事じゃないと満足できないかな……(ぐるぐると悩み始める)。
総編集長 よし、知りたいことは大体イメージできたわね。じゃ、私は明日からちょっと涼しい東北で遅めの夏休みだから、後は、よろしく! 次の休みは、沖縄あたりに行って、2拠点生活の下見しようかな? 石垣島のプライベートビーチのあるお家とかいいな~。なーんにもしないでゴロゴロするの♪
I記者・O記者 …… (心の声)だからそれは旧型の別荘ライフですから!
そんなこんなでスタートした、(若干の妄想も入った)ライフシフトとお金の特集。自分たちもARIA世代である編集部員が、願望とわがままを盛り込みつつ、読者の皆さんの今後の人生を見直すきっかけとなるように取材した重量級の記事が、続々と登場します。ぜひ、引き続きお読みください!
→続きはこちら「憧れの2拠点生活『もう1つの故郷』はいくらで買える?」
文/大屋奈緒子(日経ARIA編集部) イラスト/村澤綾香