究極のポータブルスキル 仕事がうまくいく「文章術」
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社会人なら文章力でマウントを取れ
編集部(以下、略) 樋口さんは多摩大学や東進ハイスクールで教壇に立つほか、小論文の専門塾「白藍塾」の塾長を務め、小学生から大人まで、これまで多くの人に小論文や作文の書き方を指導してきました。近年のビジネスパーソンの文章力は、不足しているように感じますか?
樋口裕一さん(以下、樋口) そうですね、文章を書く力はどんどん落ちていっているように感じます。昔の人はもっと書く機会があったのですが、最近は技術の発達でそういった機会が減ったからでしょう。
特にSNSの発達で、短い文章を駆使して仲間内で面白いことを言うスキルは上がっているようには感じますが、ビジネスシーンでは、そういった文章は通用しません。ビジネスの世界では、いろいろな価値観を持つ多くの人とやり取りしなければいけないわけで、共通言語がある仲間とのやり取りとは、当然異なります。
―― ビジネスパーソンにはどのような文章力が必要なのでしょうか。
樋口 論理的に書くこと、「相手に意図を分かってもらう文章を書く」ということだと思います。ビジネスである限り、マウントを取らなければいけません。企画書であれ、報告書であれ、自分の能力をアピールするためには、相手に理解してもらうことが基本です。そのためには文章力が必要不可欠であり、能力の有無が非常に分かりやすい部分だと感じています。
―― 自分の能力をアピールするための文章のテクニックにはどのようなものがありますか。
樋口 テクニックは数多くあるのですが、ここでは厳選して基本の5項目についてお伝えします。
まずは、3つの「型」に当てはめるということです。基本の型を知っておけば、その手順通りに文章を書いていけばいいだけです。