究極のポータブルスキル 仕事がうまくいく「文章術」
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1「マウントを取れる文章」がビジネスに必要 5つのテク
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2ひきたよしあきが明かす 心を動かすスピーチ5つの極意
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3資料を「紙1枚」にするだけ!仕事の質も効率も超アップ
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4企画書、提案書、PR… 読まれて成果の出る文章スキル←今回はココ
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5「で、何が言いたいの?」から卒業 ロジカルな書き方
「基本は分かっているけど、いまいち魅力的な文章が書けない」「人の心をつかむ企画書を書きたい」「読まれるPR文を書きたい」……。文章力の基礎が身に付いているなら、次に目指したいのは、仕事の成果につながる文章をつくること。そのためのコツを、文章術のベストセラー本の著者・藤吉豊さんに聞きました。
編集部(以下、略) 以前講師としてご登場いただいたARIAアカデミー「文章力がビジネスの武器になる」の3本の記事では、ビジネス文書の基本からメールやチャット、SNSの書き方までを教えていただき、大変好評を博しました。今回は、その基本にプラスして、仕事の成果がしっかり出せる文章を書くコツを教えていただきたいと思っています。
藤吉豊さん(以下、藤吉) 前回のアカデミーでは、「ビジネス文書に文才はいらない」とお伝えしました。そしていい文章とは、「相手に誤解なく、正確に伝わる文章のこと」と定義しました。その次のステップとして「読まれる文章」「魅力的な文章」を書くスキルも、確かにビジネスパーソンには必要ですね。
ただ、報告書やメールの場合、「魅力的」にする必要は、さほどないのかもしれません。これらの文書は、シンプルに「正確に伝わること」「誤解なく事実を伝えること」を目的とすべきです。
一方、企画書や提案書、プレスリリースのような販促文や商品紹介、採用につなげるために発信する会社のブログ、企業のホームページの文章に関しては、「読ませる(=読者の関心を引きつける)」ものであればあるほど、目的とする成果につなげることができると思います。
―― 商品や会社の魅力を伝えたいときや、企画を通したいときに持っておくといい文章スキルというわけですね。
藤吉 そうですね。まず、魅力的な文章を書くには、「何を書くか」「どのように書くか」という2つの視点が必要だと思っています。