人生100年時代の家族のカタチ
-
160代からのハウスシェア「友人同居」で支え合う家族に
-
24年後に別れる「離婚約」夫婦に起きた変化と意外な結末←今回はココ
-
3人生後半の幸せな再婚 子育てをしなかった私に孫が2人
-
4妻は仕事、夫は家事に「攻守交代」アラフィフで里親に
-
5結婚相談所の仲人が激白「だからあなたは結婚できない」
今すぐ別れるのではなく、将来の離婚を約束する「離婚約」。ARIAでも小島慶子さんが「エア離婚」と表現して大いに話題になりました。言葉の発祥はお笑い芸人・インスタントジョンソンのじゃいさん。妻から「4年後に離婚します」と言い渡されたことを「離婚約」と題してブログにつづったのが始まりだそう。離婚を約束することは夫婦をどう変えるのか。ブログ発信から4年がたった今、じゃいさんに離婚約のその後を聞きました。
家事や育児に協力的じゃない夫に妻の怒りが爆発
編集部(以下、略) 4年前、ブログに書いた内容は、「2歳の次男が小学校へ入る4年後に離婚をする」「2人の子どもを連れて妻が出て行く」「慰謝料や養育費は要らないが、今まで預けたお金は妻がもらう」という内容でしたよね。それはどんな状況で言われたのですか?
じゃいさん(以下、じゃい) 家にいるときに妻から話があると言われ、「4年後に離婚します」と一方的に宣言されました。当時は次男が2歳、長男が小学校2年生で。次の日、長男に「パパとママが離婚するけど大丈夫?」って聞くと「嫌だ」って言ったんです。でも妻が「新しいお父さんはパパよりカッコいいかもしれないよ」って言ったら「まあ、それならいいかな」って。面白いから「離婚約」という題でブログに書いたら、思いがけず反響がありました。
離婚約という言葉が話題になって、情報番組に呼ばれたり、いろいろたたかれたりもしましたね。子どもを何だと思っているんだ、(妻を)好きだったら引き留めるはずだ、と言われることはありました。
―― 離婚約を言い出される兆候はあったんですか?
じゃい 家事とか育児に協力的じゃないということは前々から言われていました。それは全部、その通りです。そもそも妻の理想は、『サザエさん』に出てくるマスオさんでしたから。真面目なサラリーマンで定時に帰って一緒にご飯を食べる。芸人の僕とは全然、違いますよね。だから予兆はあったといえばありました。何か決定的なことがあったわけではないですが、まあいろいろな積み重ねがピークに達したんでしょうね。
―― 妻から一方的に離婚と言われて、腹が立ったり、反論したりはしなかったんですか?
じゃい 怒りはありませんでした。ああ、そうか……と。子どもが2人いて大変なのは分かっていたんですけど、「手伝うよ」って言うと、「なんで手伝うっていうスタンスなんだ!」って怒られるし。妻も働いているから、そこは対等なので。でも、やっぱり妻のほうが家事は得意だから、つい任せていました。
―― 離婚した後のことは具体的に話しましたか?