キャッシュレス時代のお金の正解教えます
-
1今から始める「なんとかペイ」 意外な落とし穴に要注意
-
2スマホ決済は本当に安全? 不安を一掃してペイ始め←今回はココ
-
3安い! 定額! 暮らしが変わる「サブスク」全部見せます
-
4ポイントをためないクレジットカードが一番得するワケ
-
540代からのメルカリ。手間をかけずに売り切る秘策5
-
6銀行選びで損してない? この冬の「正解」は意外な新顔
今、最も多く使われているスマホ決済サービスは「PayPay(ペイペイ)」。そして、普段利用しているコミュニケーションツール「LINE」の延長で使えるのが「LINE Pay(ラインペイ)」だ。この2つなら間違いない……はず。
でも、ちょっと待ってほしい。ARIA読者として、どうしても気になるのが、記憶に新しいあの事件、「7pay(セブン・ペイ)ショック」だろう。
セブン&アイ・ホールディングスが提供するスマホ決済サービス、7payが2019年7月にスタートして早々、悪意あるユーザーによる不正利用が発覚。被害者800人超、被害総額は3800万円を超え、9月にはサービス終了に追い込まれた。同社から全額補償されたとはいえ、「なんとかペイは危険」という印象を世間に与えた。
そんな事件があった後だけに、今、使っても本当に大丈夫なのか。勝手にお金を引き出されたりしないのか。そんな不安は拭えない。

不正利用されても大丈夫!? 全額を補償
そんな中、最大手のPayPayはいち早く対策を講じ、8月28日から不正利用時の全額補償を規約に明記した。アカウントや銀行口座、クレジットカード情報などが第三者に盗まれて不正利用された場合の対応策だ。
同社広報によると、「規約改定後、実際にユーザーが不正利用の被害に遭ったケースはあったが、(同社が)全額補償をした」という。メールのフィッシング詐欺などにユーザーが引っかかり、パスワードが漏れてしまった場合でも「全額補償されるのは心強い」(消費生活評論家の岩田昭男さん)。ちなみに、LINE Payでは1事故当たり補償額は原則、上限10万円だ。
PayPayとLINE Payの二刀流に意味あり
セキュリティーについて納得できたら、いよいよスマホ決済に挑戦したい。使うのは、メインがPayPay、サブとしてLINE Payを入れておくといい。なぜか。
PayPayは、日本全国170万店舗以上で使える(2019年11月現在)。利用可能な店はスーパー、コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントストアの各チェーンに加え、飲食、宅配、居酒屋、百貨店、タクシーと幅広い。とはいえ、フルカバーしているわけではない。
例えば、スーパーなら西友やサミットで使えるが、成城石井では利用できない。カフェは上島珈琲店では使えるが、スターバックスは未対応といった具合だ(いずれも12月1日現在)。実はこれらの店では、LINE Payが使える。PayPay対応店は今後も増える見込みだが、現時点ではサブとしてLINE Payがあれば、かなりカバーできる。
