今こそ大学へ!リカレント教育で学び直し
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2一般職で将来が闇 関学での学び直しでキャリアが見えた
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3土曜午後に1年大学通い 教養と生きる哲学が身に付いた←今回はココ
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4起業後に大学と大学院に9年通った社長が手に入れた武器
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5高度専門人材を目指す「お墨付き」学び直しプログラム
「学び直しをしたい」と思ったときに、気になるのが今の仕事との両立。外資系金融機関に勤める川端和世さんは、働きながら1年間大学に通うことを選び、立命館西園寺塾に入りました。毎週土曜日の午後、みっちり学んでから5年たった今。現在の心境も含めてお話を聞きました。
「西園寺塾に1年通い、本当に素晴らしい経験ができました。もう一度受けたいと思ってしまうほどです」と、川端さんが語る立命館西園寺塾とは、「リーダーに求められる、生きる指針としての『哲学』の獲得を目指す」ために開講されたプログラムで、現在第6期目。
1年間、毎週土曜日に東京・丸の内の立命館東京キャンパスで講義があり、前期と後期に分かれています。前期は「世界の中の日本」をテーマに経営哲学や政治などを学び、後期は、歴史や自然学、外交など、さまざまな学問を学ぶ独自のカリキュラムです。
もう少しで50歳「世の中に何か返せることは」
―― 金融業界一筋でキャリアを積んできた川端さんが、あえて学び直しをしたい、と思った理由は何でしょうか。
川端和世さん(以下、敬称略) 西園寺塾を見つけたのは48歳の頃です。それまでは自分の年齢を意識したことがなかったのですが、「もう少しで50歳になる」と、少し焦りを感じたんです。
大学卒業後、モルガン・スタンレー証券やモルガン・スタンレー・アセットマネジメント投信(現モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント)などで約22年勤務。その途中、アメリカに10年間勤めたこともあります。グローバルな会社で、転職をしなくても会社の中でいろいろな職種を経験することができました。その後、運用会社のアライアンス・バーンスタインに転職後、現在勤めているディメンショナルの東京オフィスを立ち上げる際に声をかけていただきまして、それが46歳のときでした。
50歳が迫り、人生はそろそろ後半戦。これから自分はどうしようと考えました。キャリアをスタートした時代も良かったですし、周りの人にも恵まれてきました。チャンスをもらってばかりだったので、今度は自分自身を生かして世の中に何か返せることはないだろうかと思い立ったんです。
自分は何を指標にして、何が大事で、これからをどうデザインしていったらいいのかを見直したいと思いました。これまではあれもこれも経験したいという思いでしたが、「やらないこと」を決めて、やるべきことにフォーカスしていきたいなと考えました。
