2021年 働き方はこう変わる
-
140代50代の会社員は転職よりも「FA独立」を目指せ
-
22021年の副業は「プロ人材」 オンラインで、地方で
-
3「オンライン移住」でキャリアの分散投資 子育て世代も
-
4スキー→仕事→温泉…旅好きがハマるワーケーション
-
5ジョブ型雇用で会社はどう変わる?渦中の人座談会(上)
-
6ジョブ型雇用で会社はどう変わる?渦中の人座談会(下)←今回はココ
報道などで「ジョブ型雇用」という言葉を目にすることが多くなり、「もしかしたらいずれは私の会社もジョブ型に?」と思っている人も多いはず。まさに今、ジョブ型への過渡期にあるという3人を集って開催した座談会。「毎週、社内の公募情報が送られてくる」「ジョブ型で採用された新卒が入社してきた」「上司が書いたジョブディスクリプション(職務記述書)を見て自分のスキルを知った」「今後のキャリアを考えるいい機会」といった話題が飛び出た(上)に続いて、(下)でもジョブ型雇用のホントのところを語ってもらった。
ブランディング、デザインなどに携わる
●郁美さん(40代後半、化学メーカー、仮名)
企画部門でマーケティングなどに携わる
●瑶子さん(50代前半、電機メーカー、仮名)
品質を管理する部署の専門職
働き方を考える人、考えない人で二極化?
── (上)で、皆さんがまさにジョブ型への過渡期であることが伝わってきました。社内で混乱は起きていませんか。
里香 私の会社では10ぐらい大きな社内改革が進んでいて、ジョブ型はそのうちの1つ。だから、ジョブ型だけに注目が集まっているわけではなくて。混乱はないですね。
郁美 ジョブ型に移行することだけによる混乱ではありませんが、コロナ禍でリモートワークになり、「会社に来るだけが仕事ではない」「働いて、ちゃんと結果を出す」という働き方に変わってきました。ちゃんと今後の働き方を自分で考えている人、考えていない人に二極化しているかもしれません。
瑶子 私の周りも混乱はありません。リモートワークになったとしても、どんな働き方でも結果を出すのがジョブ型といえますよね。私の会社では20年前から裁量労働を導入していますが、実際には月間の勤務時間がマイナスになると、総務部から上司に問い合わせが入ります。ジョブ型になるなら、「労働時間縛りの働き方」も変えていってほしいなあと思っています。
── 気になる給料については、どうですか。結局、それほど変わらないのか。それとも、上がる人・下がる人の差が顕著になるのか。どうでしょう。