働き方の多様化とともに、オンオフ問わずスニーカーを選ぶ機会が増えたという人も多いはず。「自分に合う一足に出合えない」「選び方はこれでいいの?」という人のために、履き心地もデザインも納得のスニーカー選びのコツをご紹介します。前編では、用途と歩く距離に合わせたスニーカー選びから、正しいフィッティングまでを徹底解説します。

 運動不足解消のためにウオーキングを始めた、スニーカー通勤にして極力歩くようにしているという人もいるのでは。ここ数年の生活の変化やスニーカーブームもあり、以前よりスニーカーを履く機会が増えたという人は多い。でもなかには「スニーカーなのに足が痛い」「思ったより足が疲れる」と感じている人もいるようだ。その理由はスニーカーの選び方にあるかもしれない。

スニーカータイプによって得意分野は異なる

 「スニーカー選びで重視したいのは、用途歩く距離。毎日どれくらいの距離を歩くのかを考えた上で、合わせる服やデザインの好みをふまえて選ぶと失敗しにくい」と話すのは、ABCマートグランドステージ原宿店長の浅村光貴さん。

 昨今ではデザイン・機能性ともに多様なスニーカーが発売されており、どれを選ぶか迷う人も多いだろう。「毎日1~2駅分以上歩くなら軽くてフィット感のあるランニング系のエントリーモデル、それ以下なら、タイプ問わずソールのクッション性が高いものが歩きやすい」(浅村さん)。

スニーカーは大きく分けて3タイプ
スニーカーは大きく分けて3タイプ
メーカーごとにルーツとなるスポーツが異なり、得意分野も違う。最近では各タイプを融合したものなど、多様なモデルが発売されている。この他に、歩行を目的に作られたウオーキングシューズにもスニーカータイプがある。

パンプスより大きいサイズが正解!

 普段パンプスを履く人はサイズの選び方が異なる点に注意。「スニーカーは歩行時に前後に足が数mm動いたり、靴下でサイズが変化するため、つま先に1~1.5cmの余裕(=捨て寸)が必要。日本の靴のサイズは、基本的に捨て寸を含めて表記されているが、実際にはパンプスのサイズよりも1cm前後大きめが合う場合が多い」と浅村さん。合わない靴を履き続けると、疲れや靴擦れ、膝や腰の痛みなどの原因になることも。試着前に自分の足の形や幅などの特徴を把握しておくことで、マッチ度もアップするという。

 次ページに、自分に合うスニーカー選び3つのキホンをまとめておこう。