8割以上が挫折するというダイエット。それは「その時々で正しい食事、正しい運動を選べなかっただけ」と、トップアスリートまで幅広く指導するフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは話します。では、「正しい選択」ができるようになるにはどうすればいいでしょうか? 2回にわたって必ずやせられる食事と運動の「正解」を中野さんに教えていただきましょう。今回は「運動」の正しい選択を解説します。

正しい選択ができれば、やせない人はいません

 「これが効く!」という玉石混交の情報が飛び交うなか、ついつい「手っ取り早く」「都合のよい方法」を無意識に選んでしまうが、間違ったダイエットは挫折のもと。「正しい選択ができれば、この世にやせられない人はいない」と、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さん。

 「どうしてもやせない、挫折してしまう方は、その時々の選択を間違えているだけ。間違った知識でダイエットをするから成果を得られないし、成果を感じられないから続かない。結局、正しい知識を持ってダイエットを進めることが成功への近道

 間違った選択を回避するもう一つのポイントは、できるだけゴールを明確にすること。

 「何kgやせたい、ヒップアップをしたい、この洋服をきれいに着たいなど、いくつあってもいい。明確に目標を設定し、迷ったとき、挫折しそうになったときなど、いつでも見返すことができるように、手帳や紙に書き出す。すると、筋肉をつけたかったのに“体重を減らしたいから食事を抜く”といった、間違った選択もしなくなる」

 そして最後のポイントは、刻一刻と変化する体の状態を俯瞰してみる目を持つこと。「20年に改訂されたWHO(世界保健機構)のガイドラインでは、成人(18~64歳)に対し、少なくとも週150分間の中強度の運動を推奨している。私がトレーニングの勉強を始めた30年前の目標値は1回15分程度の運動を週2、3回だったことを考えると、IT化が進んだことで、体を動かす機会がいかに少なくなっているかがわかる」。

 加えてコロナ禍を経て、テレワークの浸透、外出頻度の低下などで、運動不足はますます進行。わざわざ動かないとダイエットどころか健康を保つことさえ難しいところまできている。

 「昔よりもやせにくくなった、と漫然と思う人は多いが、なぜそうなったのかを冷静にみることも、自分に合った方法を選ぶ上では非常に大切」

Q. やせるのはどっち?