40代・50代に特化した美容法を、本人実演で発信するYouTubeチャンネルが人気のメイクアッププロデューサー、SHOKOさん。50歳でYouTuberデビューするまでを語ってもらいました。きっかけは、介護を始めることで大好きな美容の仕事をあきらめたくないという思いだったといいます。

シワやすっぴん、前後の変化もリアルに見せる

「好きなことを楽しく、老化に負けない。自分史上最高の状態を更新し続けるための美容法」をコンセプトに、40代・50代の女性に向けたエイジングケアやメイク法、食事術をYouTubeで発信しているメイクアッププロデューサーのSHOKOさん。「目の下のたるみをとるマッサージ&エクササイズ夜の7分ル―ティン」「マイナス10歳の肌作り」「40代50代が買うべきプチプラコスメ」といったコンテンツが人気を博している。

SHOKOさん メイクアッププロデューサー
SHOKOさん メイクアッププロデューサー
美容専門学校を卒業後、関西のサロンで働きながらメイクを学びフリーに。雑誌や広告、CM、セミナーなど幅広く活動。ヘアメイク歴は30年におよぶ。2019年6月にYou Tubeチャンネル「SHOKO美チャンネル」を開設し、チャンネル登録数は23.2万人(2021年9月30日現在)にのぼる。2021年7月に初の著書『1秒で惹きつける人になる 読むだけで「最高の自分!」大人の美容BOOK』(KADOKAWA)を発売。

 動画ではシワやすっぴんも披露し、マッサージのbefore→afterの変化をリアルに見せる。また、ほかの動画では“若見えメイク”と“老け見えメイク”を半顔ずつ施し、同じメイクアイテムでも、テクニックを変えるだけで若見えが叶うことを証明した。

「大切なのは何を使うかよりも、どう使うか。化粧水ひとつとっても、朝晩2回×365日、作業的にこなすのと、意識してつけるのとでは1年後の肌に大きな差が生まれるのは明らかです。私自身、2019年6月にYouTubeを始めてから、動画の撮影を通して肌を意識して触れる機会が増え、肌がよい方へ変化しているのを実感しています」

 視聴者からも、「いつも肌がツヤツヤ」「最初のころと比べてどんどん若返っている」と、SHOKOさん自身の変化に触れる声も届く。輝くようなSHOKOさんの美肌と実践しやすい美容テクニック、ポジティブで親しみやすい癒やし系の語り口がチャンネルの魅力だ。

40歳で子宮頸がんに。「美の土台に体と心の健康がある」と実感

 中学生のころからヘアメイクの仕事に憧れを持っていたというSHOKOさんだが、当時は職業として確立されていなかったため、キャリアのスタートは美容師からだった。しかし、仕事のストレスで肌がボロボロになり、人に見られるのが嫌で髪の毛で肌を隠すようになってしまう。メンタルはどん底。ついには体重が35kgまで落ちて、倒れてしまう。

「実家で療養しながら、皮膚理論や正しい食事法について独学で学びました。半年ほどで心と体が回復すると、“ヘアメイクの道に進みたい”という目標が明確になりました。美容室で働きながらメイクを学び、関西でキャリアをスタートさせました」

 そんななか、人生の転機となる阪神淡路大震災を経験する。自宅が倒壊して住む家がなくなり、上京を決めた。そして、念願だった雑誌の仕事や女優の専属ヘアメイクなどを担当するようになり、仕事が順調に進んでいた矢先、今度は40歳で子宮頸がんを患ってしまう。幸い早期発見で治療できたが、「現場に戻れなくなるのでは……」という不安で一気に老け込み、鏡に映った自分の姿にショックを受けたという。

 しかし、落ち込んだときこそ前を向くのがSHOKOさんのたくましさだ。 「病気を経験して実感したのは、“美しさの土台に、体と心の健康がある”ということ。落ち込んでいる暇があるなら学ぼうと立ち直り、体や食、運動など美しく健康になるための知識を学び、たくさんの資格を取得してアンチエイジングを研究しました」

 やがて、ヘアメイクを担当する女優やモデルの間で、“アンチエイジングに強いヘアメイク”と評判を呼ぶようになった。「メイク前にマッサージをしてもらうと驚くほど顔が引き上がる」「同世代だからこそ肌悩みを理解してくれる。シワもうまく隠してくれる」と、指名が増えていった。