いち早く副業へのチャレンジを始めた人たちに、稼げるようになるまでの道のりと、副業のためにしてよかったことや反省点などを聞いてみました。今回は、副業でオンライン秘書を始めた綾瀬礼奈さん(仮名・35歳)さんのケースを紹介します。

得意の事務で副業に挑戦

 2020年4月、在宅勤務で2時間の通勤時間が自由になり、副業を思い立ったという特許事務所勤務の綾瀬礼奈さん。「海外業務も経験するなど事務スキルには自信があり、オンライン秘書の需要が高いと知ってトライを決めました」

 大手オンライン秘書会社に履歴書を出し、採用テストや面接を経て業務委託契約を結ぶと、すぐ腕を買われ、クライアント5〜6社の担当に。平日は本業の始業前や深夜に計6時間、土曜は5時間、副業に追われた。

 「期待された分、仕事を断りにくく、睡眠を大幅に削って働いたら毎日イライラ。家族の時間もなくなり、副業で不幸になるのは違うと思い直しました

軌道に乗って2つ目の副業もスタート

 半年で培ったオンライン秘書のスキルを生かし、独立すると、個人事業主の知人たちから依頼が舞い込み、すぐに軌道に乗った。

 「自らの裁量で働けるフリーランスは自分にぴったり。21年7月から、得意の動画編集スキルを生かした副業も始めました。副業収入で月1でキャンプに行くなど、家族の時間も充実しています」

2020年4月に副業デビューした綾瀬さん
2020年4月に副業デビューした綾瀬さん

綾瀬礼奈さん(仮名・35歳)
夫と子ども2人と4人暮らし

本業:特許事務(正社員)
【手取り月収】約22万円、【手取り年収】約400万円

副業:オンライン秘書(個人事業主) 職歴:約1年
【手取り月収】3万〜10万円、【手取り年収】約40万円(2021年の総収入)