いち早く副業へのチャレンジを始めた人たちに、稼げるようになるまでの道のりと、副業のためにしてよかったことや反省点などを聞いてみました。今回は、副業でSNSマーケティングを始めた齋藤加奈子さん(39歳)のケースを紹介します。

転職で培ったスキルで副業もスタート

 転職を重ねながら培ってきたウェブマーケティングのスキルを生かし、本業の食品企業と副業のデザイン系ベンチャーで、生き生きと働く齋藤加奈子さん。しかし、ここに至るまでは苦難の連続だった。

 2020年4月にコロナ禍で勤め先の仕事が激減して副業を模索し始めた矢先、病気を発症。手術で完治したが、予後が悪く、以前のように働く自信がなくなり退職した。

 「健康面の不安から、再就職先では契約社員を希望。収入が減るため、家で無理なくできる副業を探そうと決めました」

自分の強みを明確にし周囲に積極的にアピール

 キャリアを振り返り、自分の強みはSNS全般に精通していることだと自負。周囲に「副業を探している」と積極的にアピールを始めて2カ月後、友人から仕事を紹介された。先方が求めていた人材と合致し、2021年10月から副業を開始。SNS全般を一手に引き受け、責任もやりがいも大きい。

 「本業も副業も、自分が好きで得意なことができていてありがたい。もっと勉強しながら経験値を増やし、貢献していきたいです

本業も副業も自分が好きで得意なことを生かしている齋藤さん
本業も副業も自分が好きで得意なことを生かしている齋藤さん

齋藤加奈子さん(39歳)
夫と2人暮らし

本業:食品・カスタマーサポート、ウェブマーケティング(契約社員)
【手取り月収】約24万〜26万円、【手取り年収】約312万円

副業:SNSマーケティング(個人事業主)職歴:3カ月
【手取り月収】約5万〜8万円、【手取り年収】約25万円(2021年の総収入)