いち早く副業へのチャレンジを始めた人たちに、稼げるようになるまでの道のりと、副業のためにしてよかったことや反省点などを聞いてみました。今回は、副業でウェブデザイナーを始めた牧野由美さん(40歳)のケースを紹介します。
ウェブの知識「ほぼゼロ」から猛勉強
外資系航空会社で客室乗務員として働く牧野由美さん。以前からすきま時間を利用し、FPやベビーマッサージなどの資格を取ってきたものの、収入にはつなげられずにいた。
「客室乗務員は毎回リセットされる仕事で、成長を実感しにくい。手に職をつけたいという思いがずっとあった」
育休中の2019年春に、ネット記事から興味を覚えたウェブデザインの学校の説明会へ。ウェブの知識はほぼなかったが、育児中の女性も一から学び、稼いでいると知り、自分にもできるのではと入学を決めた。日中は学校に通い、夜は自宅で課題に取り組む勉強漬けの日々は苦しくもあったが、「コードを書く作業は編み物のように没頭でき達成感を得ました」
「客室乗務員」と好バランスで両立中
約1年で受講を終え、コロナで本業に復帰できないなか、20年春にウェブデザイナーとして開業。現在は本業にも復帰し、フライト間に海外でウェブの作業に取り組むことも。「夢だった“手に職”を得て自信がついたし、気分も切り替えられ、いいバランスで働けています」

牧野由美さん(40歳)
夫と娘2人と4人暮らし
本業:航空・客室乗務員(正社員)
【手取り月収】約30万〜40万円、【手取り年収】約300万〜500万円
副業:ウェブデザイナー(個人事業主)職歴:約2年
【手取り月収】約6万〜100万円、【手取り年収】約260万円(2021年の総収入)