人生でいつ、何を始めるのも遅くない!といわれる時代ではありますが、素敵な先輩たちの「この年でこれを経験してよかった」という言葉は貴重なアドバイスに。人生観が変わったターニングポイントや、コツコツ積み重ねておいたほうがいいこと、ラクになる考えなど、人生をより楽しく豊かに生きるコツを、各分野で活躍する40代以上の女性たちに聞きました。今回は、ジェーン・スーさん&堀井美香さんおふたりです。
「OVER THE SUN」コンビが考える「やっておきたい」こと
40代以上の女性たちに向けたポッドキャストで絶大な支持を受ける2人。転職を重ね現在はフリーランスのジェーン・スーさんと、1社に長く勤め2人の子どもを育てた堀井美香さん。全く異なる価値観に見える2人が考える、「やってよかった」「やっておきたい」こととは。
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スー私たちも出会って7〜8年くらい? 最初に『生活は踊る』のラジオでパートナーをしてもらっていたときはたまにしか会わなくて、今のような近い関係になったのは最近だよね。
堀井番組が一緒にならず離れた時期もあったので、今のような関係になれたのは2〜3年前くらいですかね。
スーそれぞれに全く違う人生を歩んできて、価値観が合わないところは全然合わないけれど、お互いの人生に敬意を払っている関係。やっぱり、女友達は大事なときに手を差し伸べて助け合える存在なので、「相手にこれをしてもらいたい」ではなく、「自分が何かしてあげたい」と思える人と出会って、ここぞというときに相手を最優先できると、いい関係性が続くと思う。
堀井いろいろ助けてもらっちゃってありがとうございます。
この年になると女友達は互助会。いい友達をつくろう
スーお互いさまです〜。互助会ですよ。この年になったら心身の不調もあるし、ただただ聞いてほしい話もあるし。推しの話を延々し続けていても、美香さんがニコニコ聞いてくれる。
堀井話半分で聞いていても許される関係ですから(笑)。
スー私は「話していて面白い」「人生を一生懸命真面目に生きている」の2つの要素を相手に感じると友達になりやすいけど、美香さんはまさにそんな人。
堀井友達って難しいですよね。私はずっと同じ会社で働いているので、意識しないと、なかなか外の人に出会わない。働き始めて2年ほどで出産して子育てに入ったこともあり、学生時代の友達とは一瞬関係が切れて疎遠になって、残ったのは2人くらい。会社の先輩ママに「PTAは仕事にも役立つから、絶対やったほうがいい」と勧められてやったPTAや、息子のリトルリーグなど、ママの集団に入ることが多くて。でもそこでママ友として出会った人と、子育てを終えてからひとりの友人として旅行に行くようになったりと、また違う関係性が生まれるようになりました。
