政治では女性が積極的に意思決定

 さて、意思決定に関して少しお話ししたいと思います。

 フィンランドでは、女性たちが政治的意思決定において、積極的な役割を果たしてきました。2019年に行われた議会選挙では、女性が全議席の47%を勝ち取り、国内でこれまで最多となりました。党首の大多数も女性となり、これも私たちの国では今まで例を見ないことです。

 経済分野でも、女性はリーダー的なポジションを獲得しつつあります。しかしながら、その歩みはゆっくりです。

 フィンランドにおける上場企業役員の女性比率は29%です。CEOの女性比率はとても低く、8%です。ポジティブな見方をすれば、数は増えています。もっとペースが速くてもいいはずですが。

 ジェンダー平等な意思決定は、自然に発生したものではありません。歴史を振り返れば、フィンランドでリーダー的ポジションに就く女性の数は、今よりもっと少なかったのです。私たちは、この数字の背後にあるものを忘れがちですが、数十年にわたる男女平等のための努力の積み重ねがありました

 視聴者の皆さん、新型コロナウイルスは不平等を増大させ、ジェンダーの面でも私たちの社会に影響をもたらしています。危機の間、女性たちのケアの負担は増加しました。また、女性の多い介護・医療分野では、感染拡大の影響をより強く受けています。

 だからこそ、ジェンダー平等は持続可能な回復を遂げるために重要な要素です。

 ジェンダー平等への努力のために、私たちは国を越えて力を合わせる必要があります。特に、このような困難な時には。

 私たちは最も効果的な実践方法を探し、ジェンダー平等を促進するために、互いに学び合うことができます。ジェンダー平等の世界を実現するために、共に進んでいきましょう。

訳・構成/久保田智美(日経xwoman編集部)

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