すれ違いは世代間の価値観の違いから生まれる

ひきた LINEやインスタグラムなどのコミュニケーションに慣れている若い世代は、簡潔に短く話す傾向があります。それが上の世代からすると、ぶっきらぼうで「上から目線」に感じてしまうことがあるようです。個人差や地域性もあるので、あまり世代で区切るのは好きではないのですが、分かりやすくするために大きな傾向で見ると、「世代による価値観の違い」もコミュニケーションや話し方に影響を与えています。

はあちゅう 世代ごとにどんな特徴があるのでしょうか?

ひきた 1980年代後半から95年前後に働き始めた、現在49歳から59歳くらいの人を「昭和世代」とします。バブル景気を経験し、がむしゃらに働くことがよしとされていた時代です。昭和世代は「ガツンと」など擬音を好んで使ったり、勢いのある話し方をしたりする人が多く、勝ち負けにこだわる傾向が強い。それに続く今の30代、40代は1995年から2013年に働き始めた「平成世代」、さらにZ世代ともいわれる20代の「令和世代」がいます。一般的に「令和世代」は、絆や仲良し意識が強く、小さい頃からインターネットに触れていてデジタルスキルも高いんです。上の2つの世代とは価値観や生活スタイルも大きく異なります。

―― 働き盛りに当たる30代、40代は自分が教えられてきた価値観とは違う後輩に対して、ジェネレーションギャップを感じることもあるようです。

ひきた 2つの世代の橋渡し役である「平成世代」は、少し損と思うことも多い役回りです。下からは「なんでこんなことやらなきゃいけないんですか?」、上からは「つべこべ言わずにやって!」と言われ、「それなら自分がやったほうが早い」と抱えこんでしまう。こうした世代間のギャップに加えて、働き方のデジタル化が進んだことで、これまで以上に行き交う言葉の数が少なくなっています。

「『平成世代』は、上の世代と下の世代の調整役という立場に置かれて、悩みやストレスを抱えやすい」
「『平成世代』は、上の世代と下の世代の調整役という立場に置かれて、悩みやストレスを抱えやすい」