【解説】批判や否定を肯定の言葉でサンドイッチする

 太陽上司、どんな場面でもテクニックを持っていますね。自分の発した言葉を、他人の声で聞く。これはカウンセリングのテクニックです。人は案外、自分がなんと言ったかを覚えていない。聞かされて、はっとわれに返るものです。

 もうひとつ、この話し方には「ポポネポの法則」が使われています。これは否定的なことを言うときのテクニック。「1ポジティブ、2ポジティブ、3ネガティブ、4ポジティブ」と、否定的な言葉の前に、ポジティブな言葉をふたつ投げかける。最後にもう一度ポジティブな言葉を付けて、批判や否定を肯定感の高い言葉でサンドイッチにします。

 全体的に言葉は柔らかくなりますが、相手にはネガティブな部分はしっかりと残る。それでいて、悪い気がしません。反抗的な態度にはさまざまな要因があります。それに対応できるようになれば、鈴木くんの指導力はぐんと増すことでしょう。

ポイント

反抗的な質問にはおうむ返しをして、
自分が言った言葉を聞かせる

言葉のプロが500人以上の声を集めて作った あなたの一言で部下が伸びる!見直すべき「声のかけ方」30のシーン
『人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方』
編集:日経xwoman
発行:日経BP
定価:1650円(10%税込)

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【内容】
イソップの寓話「北風と太陽」の教訓を基に、「北風上司」と「太陽上司」を主人公にした物語形式の一冊。

★相手を励まし、前向きにさせる「太陽言葉」
・プレッシャーに押し潰されそうな部下の心を軽くする言葉
・大きなミスをして落ち込んでいる部下を立ち直らせる言葉
・家庭の事情に悩む部下を勇気づける言葉 など

★相手のやる気をなくさせ、恐怖を与える「北風言葉」
・チャレンジしようとする部下の芽を潰す言葉
・部下に、「上司にはしごを外された」と感じさせる言葉
・仕事に私情を挟んで、部下を混乱させる自分勝手な言葉 など

イラスト/大西洋