【解説】松の廊下の魔術師のコツ

 北風上司、面倒くさいですね。しかし、組織にヒエラルキーがある以上、どこの組織にも「松の廊下」は存在します。私の友人に、「松の廊下の魔術師」という女性がいます。社内の企画書を通過させることが非常にうまい人です。コツを聞いてみました。

1 誰に対しても「最初に相談に来た」と言う(順番を明かさない)。

2 企画書を未完成の段階で持っていき、「教えてほしい」と請う。

3 相手がくれたアイデア、提案を少し書き足して、即座に「おかげさまでこうなりました」と報告する。

 上司が見たいのは、「私の意見が入っている提案書」です。嫉妬深い決裁権者の多い社内で企画を通すワザ。気の重い話ですが、人間社会を生き抜くには、こうしたすり抜け方も大事なんですね。辻田さん、「松の廊下」で足をすくわれないようにしましょう。

ポイント

プライドやメンツを優先する上司は、
部下の仕事の生産性を下げる

言葉のプロが500人以上の声を集めて作った あなたの一言で部下が伸びる!見直すべき「声のかけ方」30のシーン
『人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方』
編集:日経xwoman
発行:日経BP
定価:1650円(10%税込)

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【内容】
イソップの寓話「北風と太陽」の教訓を基に、「北風上司」と「太陽上司」を主人公にした物語形式の一冊。

★相手を励まし、前向きにさせる「太陽言葉」
・プレッシャーに押し潰されそうな部下の心を軽くする言葉
・大きなミスをして落ち込んでいる部下を立ち直らせる言葉
・家庭の事情に悩む部下を勇気づける言葉 など

★相手のやる気をなくさせ、恐怖を与える「北風言葉」
・チャレンジしようとする部下の芽を潰す言葉
・部下に、「上司にはしごを外された」と感じさせる言葉
・仕事に私情を挟んで、部下を混乱させる自分勝手な言葉 など

イラスト/大西洋