【解説】まずは、部下を褒めること

 北風上司に聞かせたい話があります。みこしをかついで坂道を上っています。みんなは下で汗をかき、一歩一歩上っているのに、そのみこしの上に涼しい顔で乗っている人がいる。さて、頂上に着くと、みこしからぴょんと飛び降りて、息をゼーゼーさせ、汗水を垂らすふりをして、「私が先導して、やっと頂上に着きました!」と報告する人がいる。

 私が部長になったとき、上司から教えられた話です。「こういうリーダーにはなるな。嘘の汗は、ばれる。みんな、おまえが何もやっていないことは知っている」

 北風上司は、このみこしの上にいた人ですね。手柄をかすめ取るところには長けている。西川くん、こんな上司にならないように、チーム仕事のとき、リーダーは常に「私たちは」と、主語を複数にすることを心がけてください。「I」ではなく「We」で語るのが、チームを潤滑に運営する方法です。何はともあれ、プレゼン勝利、おめでとうございます。

まとめ

チームリーダーになったら、
「I」ではなく「We」で語る話し方に変える

言葉のプロが500人以上の声を集めて作った あなたの一言で部下が伸びる!見直すべき「声のかけ方」30のシーン
『人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方』
編集:日経xwoman
発行:日経BP
定価:1650円(10%税込)

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【内容】
イソップの寓話「北風と太陽」の教訓を基に、「北風上司」と「太陽上司」を主人公にした物語形式の一冊。

★相手を励まし、前向きにさせる「太陽言葉」
・プレッシャーに押し潰されそうな部下の心を軽くする言葉
・大きなミスをして落ち込んでいる部下を立ち直らせる言葉
・家庭の事情に悩む部下を勇気づける言葉 など

★相手のやる気をなくさせ、恐怖を与える「北風言葉」
・チャレンジしようとする部下の芽を潰す言葉
・部下に、「上司にはしごを外された」と感じさせる言葉
・仕事に私情を挟んで、部下を混乱させる自分勝手な言葉 など

イラスト/大西洋