【解説】 神様は、細部と大局に宿る

 部下が細かいところしか見えていないときは、大局観を持たせる声掛けをする。太陽上司の言葉、長年この仕事をやってきた重みがありますね。上に立つ者は仕事ができる。細部に目が行く。「これができていない。ここが遅い」と、ディテールにばかり目が行ってしまう。

 これを続けられると、部下は上司の示した細かなところしか、やらなくなってしまいます。上に立つ者は、大局を見ること。その大局が崩れるような振る舞いがあれば指摘すべきで、「私が若かった頃はもっとキビキビしていた」などと自分の過去と比べて、細部にばかり口を出していると、やる気のないムードに包まれてしまいます。

 「大局を見失わなければ、大いに妥協していい」。この言葉を石井くんが真摯に受け止めれば、スタッフの心もラクになりムードも変わる。それこそ、文化祭のノリが戻ってくるはずです。石井くん、自分の若い頃と同じような教育を受けた若手ばかりじゃないんだ。2年間の自粛で、動きが悪くなるのは当然だよ。大局を見ましょう。

まとめ

部下が細かいところしか見えていないときは、
大局観を持たせる声掛けをする

言葉のプロが500人以上の声を集めて作った あなたの一言で部下が伸びる!見直すべき「声のかけ方」30のシーン
『人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方』
編集:日経xwoman
発行:日経BP
定価:1650円(10%税込)

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【内容】
イソップの寓話「北風と太陽」の教訓を基に、「北風上司」と「太陽上司」を主人公にした物語形式の一冊。

★相手を励まし、前向きにさせる「太陽言葉」
・プレッシャーに押し潰されそうな部下の心を軽くする言葉
・大きなミスをして落ち込んでいる部下を立ち直らせる言葉
・家庭の事情に悩む部下を勇気づける言葉 など

★相手のやる気をなくさせ、恐怖を与える「北風言葉」
・チャレンジしようとする部下の芽を潰す言葉
・部下に、「上司にはしごを外された」と感じさせる言葉
・仕事に私情を挟んで、部下を混乱させる自分勝手な言葉 など

イラスト/大西洋