社員との距離の近さは武器

立石 中小企業ですので。社員との距離が近いんです。社長室のドアはいつも開いていますから、社員といつでも話せる。「彼女ができたんです」といったことを含め、普段からざっくばらんに話していますね。また、年2回、一対一のミーティングを全社員に対して設けていて、そこでも仕事だけでなく、プライベートの話もしています。

 当社は私のトップダウンで決定する事項が多いですから、社員の意見の中でよいと思うことがあれば、その日のうちに取り入れることもあります。こうした社風は、祖父がこの会社を創立したときから受け継がれたものです。過去においても、社長は社員のオヤジのような存在だったようです。

男女とも定年まで働くキャリアプランの定着へ

―― 女性のキャリアアップについては、どうお考えですか?

立石 現時点では取締役・部長クラスに先ほど紹介した玉置がいます。リーダー職を目指す、目指さないは個人の考え方もありますが、まずはチャレンジすることを勧めています。「私には向いていない」と言っていた社員が、いざやってみるとパフォーマンスを発揮する、というケースもありますから。

 社内結婚して夫婦で働いている社員、親子二代の社員もいます。高度な技術を若手技術者に継承するため、「定年後継続勤務」制度を利用して70代で働いている社員もいます。まずは、男性も女性も定年まで働く、というキャリアプランの定着を目指していきたいですね。

取材・文/阿部祐子 写真/シンコーメタリコン提供 イメージ写真/PIXTA