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企業の「女性活躍」今、何が必要か?

上場企業の女性取締役2423人の実像 最多はノエビア

上場企業3823社を調査、『女性活躍サーベイ』で明らかになった女性取締役の横顔

Terraceで話題!

女性取締役比率75%、最上位は北海道の上場企業

 女性取締役の人数で比べると、東証1部(21年12月時点。現在のプライム市場)上場の大手企業が上位を占める。しかし、女性取締役「比率」の上位では、顔ぶれが一変する。

 トップは光ハイツ・ヴェラスで女性取締役比率75%。取締役4人のうち3人が女性だ。同社は北海道札幌市に本社を置く、介護付き有料老人ホームを展開する会社である。

 次に比率が高いのは50%で9社。マザーズやJASDAQ(現在のグロース市場)といった新興市場上場企業が多い。例えばダブルエーは、日本と中国、香港で展開する婦人靴の製造小売り。あさくまは、「ステーキのあさくま」を東海、関東などで展開する飲食業だ。いずれの企業も取締役の合計人数は4~6人と少なく、取締役の総数(母数)が小さいため、比率が高い。

女性取締役比率が5割以上の企業は新興市場に多い。表は女性取締役比率が高い順(同数の場合は2021年10月末時点の時価総額順)で並べた
女性取締役比率が5割以上の企業は新興市場に多い。表は女性取締役比率が高い順(同数の場合は2021年10月末時点の時価総額順)で並べた

 企業が取締役会で多様性を実現するには、女性取締役の人数も比率も重要な指針になる。一般に多様性の目安は、女性3人、女性比率30%といわれる。取締役会に女性が3人以上いることで、存在感が増し、女性にとって心理的安全性が高まることで、多様な意見を交わせる場になる。取締役における女性比率は、世界を見回すと米国や欧州では軒並み30~40%が世界標準といえる。プロ野球における打率3割30本塁打が一流打者の証しであるように、ダイバーシティ経営の証しは女性取締役3人、比率30%といってもいいだろう。21年12月時点で3人、30%の条件を満たす上場企業は44社ある。

 次回は、女性取締役がいない上場企業に注目したい。

※文中の数値は2021年12月時点のもの

文/内田久貴(日経xwoman編集部) 写真/鈴木愛子

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