元NHKキャスター・牛窪万里子さんの、相手の本音を引き出す新しいヒアリングメソッドについて解説した著書『難しい相手もなぜか本音を話し始めるたった2つの法則 入門・油田掘メソッド』(日経BP)。質問テクニックである「油田掘メソッド」について紹介した同書から、前回記事「本題からそれていって困った!会話の主導権取り戻すには」に続き、思うように会話がはこばない2つ目のケースとその対処法を紹介しましょう。
途中で「相手の話を勘違い」していることに気付いたら …
会話で困った!ケース【2】
相手の言葉の意味を勘違いしたまま会話を続けてしまうことがある
それなりに長い時間会話した後で、相手の話の意図や、相手の言葉の意味を勘違いしていたことに気付くことがあります。この状況になると、話せる残り時間が減ってしまったことも手伝い、軽くパニックを起こしてしまう人もいるでしょう。
確かに痛い失敗ですが、この状況ですべきことはたった一つ。気付いた時点で素直に「勘違いしていた」ことを伝えて、会話を立て直すことです。勘違いをごまかしたまま会話が終わってしまえば、相手の本音を聞き出すという目的は全く果たされませんから、そのほうがダメージは大きいですよね。
「すみません、ひょっとして〇〇というのは、△△という意味ではないのですか? 私、完全に勘違いしていたかもしれません……」と正直に宣言しましょう。