まとめのフレーズが功を奏す
会話を軌道修正したい――。そんなときは、まだ相手としては話し終わっていない様子でも、ある程度結論が見えてきたところで、「なるほど、〇〇ということなんですね」と、まとめのフレーズをオウム返しにすればいいでしょう。
「本題からそれていって困った!会話の主導権取り戻すには」の記事で触れた、相手のペースに巻き込まれてしまい、自分が聞きたいことから話題がそれてしまうときの対処の仕方と同様ですね。
話が長いだけでなく、本題からそれてしまっているなら、相手の息継ぎなどで「間」ができたタイミングを利用し、「申し訳ありませんが、先ほどのお話をもう少し詳しくお聞かせ頂けますか?」などと本題に戻します。
ちなみに、この「1から10まで話さないと気が済まない」タイプの人を、専門的には「プロセス型」と呼びます。これは「LABプロファイル」という、人を言葉で動かすことを研究して生まれた理論の中で使われる呼び方です。
LABプロファイルを理解すると、油田掘メソッドの効果をさらに高めることも可能になります。この点については、本書で詳しく紹介しています。
今回のケースを、もう一度振り返ってみましょう。