適切な「質問」をしながら相手の「無意識」を意識化し、本音を引き出すヒアリングメソッドについて解説した元NHKキャスター・牛窪万里子さんの著書『難しい相手もなぜか本音を話し始めるたった2つの法則 入門・油田掘メソッド』(日経BP)。同書から、前回の記事「もっと聞きたいけど…相手の『拒否サイン』判別の仕方は」に続き、思うように会話がはこばない7つ目のケースとその対処法を紹介します。
一つの質問への回答が長過ぎて…
会話で困った!ケース【7】
いくつも質問したいのに、一つの質問への相手の答えが長くなり、進まない
質問にちゃんと向き合って丁寧に答えてくれる人は、基本的にありがたい存在なのですが、「丁寧過ぎる」と逆に悩ましい場合があります。一つの質問に対する回答があまりにも長く、なかなか次に行けないパターンです。インタビューで出会うことも多いのですが、1から10まで順序を追って話さないと満足できないタイプの人がいるのです。
こういう人に対しては、やはり「どこかで軌道修正をする」ことが必要になります。どのようにきっかけをつかむとよいのでしょうか。

話が長い相手を前に、どこかで会話を軌道修正したい