異業種への転職は、誰にとってもハードルが高いもの。でも、女性警察官として10年間勤務しながら子育てをして、そこから「週刊モーニング」の連載マンガ筆者になってしまった人がいます。
マンガのタイトルは『ハコヅメ ~交番女子の逆襲』。連載から4年半を経てコミックは累計400万部の大ヒット、昨年は戸田恵梨香・永野芽衣のダブル主演でドラマとなって大人気、今年はアニメも放映され、高い評価を得ています。
安定職かつ業務は超ハードな「公務員」から、売れるかどうかがすべてを決めるフリーランスの「クリエイター」へ。まさに異世界転生レベルの転職を果たした女性、泰 三子(やす・みこ)さん。「超マッチョな警察官の世界でどう生き抜いてきたのか」「なぜマンガ家になろうと思ったのか」「女性の働く場所として、警察、マンガ家はそれぞれどんな環境か」を、『ハコヅメ』の裏話や構想をたっぷり交えて語って頂いたのが『「ハコヅメ」仕事論』です。
この連載では、『「ハコヅメ」仕事論』から、働く女性にとって役立ちそうな箇所を抜粋・再編集してお送りさせていただきます。『ハコヅメ』を愛する方、『ハコヅメ』にまだ触れたことがない方、どちらにもお楽しみいただければ幸いです。
泰 三子(やす・みこ)
警察官として某県警察に10年勤務。交番勤務を経て、防犯広報などを担当。講談社の週刊マンガ雑誌「モーニング」に1ページの短編漫画『交番女子』を投稿していたが、16ページの連載が決定したことで、担当編集者の制止も聞かず、警察官を辞めて専業漫画家に転身。2017年11月から『ハコヅメ ~交番女子の逆襲~』の週刊連載がスタート。2021年7月~9月には、日本テレビでテレビドラマ化。22年3月時点で累計部数は400万部。2022年1月からテレビアニメも放映された。