『日経WOMAN』と「日経ウーマノミクス・プロジェクト」が「企業の女性活用度調査」を実施しました。総合1位は資生堂に。本記事では結果概要をお伝えします。
働く女性のキャリアとライフスタイルを応援する女性誌『日経WOMAN』(発行:日経BP)と日本経済新聞社グループの「日経ウーマノミクス・プロジェクト」は、「企業の女性活用度調査」を実施、2022年版「女性が活躍する会社BEST100」をまとめた。535社から得た回答を基に、『日経WOMAN』6月号(5月7日発売)誌上にて総合ランキングBEST100を発表した。同調査は『日経WOMAN』が、1988年の創刊時から不定期で実施しているもので、今回で20回目を迎えた。
「働きがい」と「働きやすさ」という2つの観点から、企業における女性社員活用の実態を1.管理職登用度 2.女性活躍推進度 3.ワークライフバランス度 4.人材多様性度(ダイバーシティ推進度から名称変更)の4つの指標で測定し採点。それらの合計得点を偏差値化して総合スコアとし、総合ランキングを作成した。結果概要は次の通り。 *表示した総合スコアが同じで順位が違う場合は、小数点2位以下で差がある。
『女性が活躍する会社』 総合ランキング BEST10
順位 | 企業名 | 総合スコア |
---|---|---|
1位 | 資生堂 | 78.0 |
2位 | りそなホールディングス | 76.5 |
3位 | アフラック生命保険 | 75.2 |
4位 | 大和証券グループ | 74.8 |
5位 | 損害保険ジャパン | 74.6 |
6位 | 髙島屋 | 74.3 |
7位 | 三井住友海上火災保険 | 73.2 |
8位 | イオン | 73.0 |
9位 | ゆうちょ銀行 | 73.0 |
10位 | パソナグループ | 72.9 |
今年、総合1位になったのは資生堂(2021年は総合5位)。21年からリモートワークとオフィスワークを柔軟に組み合わせた働き方「資生堂ハイブリッドワークスタイル」を導入。同時に、女性社員対象の階層別研修を刷新し、22年1月時点の女性管理職比率は37.3%(20年33.1%)まで向上。21年1月には史上2人目の女性の代表取締役が誕生するなど、上位管理職層にも厚みが増している。部門別では、管理職登用度でも1位となった。
2位はりそなホールディングス(21年は総合3位)。充実した階層別研修で、候補者を丁寧に育成。21年3月時点の女性ライン管理職比率は32.0%と10 年連続で上昇(20年度30.4%)した。19年から支店の会議室をサテライトオフィスとして開放、20年にテレワークの対象を全従業員に拡大するなど、働く場所の柔軟化も進む。部門別では管理職登用度で2位となった。
3位は、アフラック生命保険(21年は総合4位)。社員と上司がキャリア形成に向けて定期的に1対1の面談を実施するなど、将来を見据えたキャリアプランを策定し、両者で対話を重ねることで成長を促す。21年12月時点の女性管理職比率は20.5%(19年14.9%)だ。男性社員の育休取得率は3年連続で100%を達成している。